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ハタンポ科の魚は小さいけど美味しいぞ!

ミナミハタンポの塩焼き。美味(撮影:椎名まさと)

ハタンポ科の魚は九州以北ではおもにハタンポ属のミナミハタンポツマグロハタンポ、キンメモドキ属のキンメモドキが漁獲されます。いずれも狙って獲るものではなく、さまざまな魚を獲る定置網で混獲されます。

個体数は非常に多く、ほぼ毎日入網しています。鹿児島県内之浦では基本的には食用にはされていないようですが、大型個体がまとまって漁獲された場合は市場に並ぶこともあるといいます。

キンメモドキの唐揚げ(左4匹。右6匹はスミツキアトヒキテンジクダイ)。両種とも美味(撮影:椎名まさと)

高知県においてはキンメモドキやハタンポ各種については魚市場のおばちゃんが鱗を取ったあとつぶしてすり身を作っていました。

小さい魚ではありますが、身質はよく、刺身でも煮物でも焼き物でも揚げても美味しく食べることができます。

持ち帰るか、逃がすかにしよう!

夜釣りにおいては、ハタンポ科の魚はあまりクーラーの中に入れられることはないのですが、ぜひとも食べてみてほしい魚です。

もちろん、釣れたハタンポを持って帰って食用にするのも、持ち帰らないのも自由。ですが、持ち帰らないときは必ず海に逃がしてあげましょう。

防波堤の上に釣れた魚を放置するような人は、釣り人を名乗る資格はありません。

(サカナトライター:椎名まさと)

参考文献

榮川省造(1982)、新釈 魚名考、青銅企画出版

小枝圭太・畑 晴陵・山田守彦・本村浩之編(2020)、大隅市場魚類図鑑、鹿児島大学総合研究博物館

中坊徹次編(2018)、小学館の図鑑Z 日本魚類館、小学館

日本魚類学会編(1981)、日本産魚名大辞典、三省堂

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椎名まさと

魚類の採集も飼育も食することも大好きな30代。関東地方に居住していますが過去様々な場所に居住。特に好きな魚はウツボ科、カエルウオ族、ハゼ科、スズメダイ科、テンジクダイ科、ナマズ類。研究テーマは魚類耳石と底曳網漁業。

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