かつては各地の水族館で人気者だったラッコ。しかし、現在国内で飼育されている頭数はピーク時の122頭から2頭(2025年1月末現在)にまで減っており、今後は国内での展示ができなくなる可能性があるのです。
そんな中、ラッコに詳しくなるための入門書『ラッコ沼への招待状』(世界文化社)が発売されます。
情報公開後に予約が殺到し、発売前の増刷が決定したといいます。
ラッコの生態トリビアや飼育術などもりだくさん
ラッコの魅力を詰め込んだ『ラッコ沼への招待状』は、1章から4章までの構成です。
1章では、ラッコの生態トリビアやコラムなどが掲載。「ラッコはどうして海にすんでいるの?」「ラッコはどうして道具をつかうの?」などの疑問に答える内容となっています。
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2章では、現在鳥羽水族館(三重県鳥羽市)で飼育されているラッコのメイとキラ、そして今年1月4日に死んだことが発表されている、マリンワールド海の中道(福岡県福岡市)のリロの3頭について、それぞれの詳しいサイズを公開しています。
また、見分け方や性格のちがいを「推しラッコ図鑑」で紹介。時代ごとに追った、日本の水族館事情も解説されています。
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3章では、レジェンド飼育員による飼育術や、赤ちゃんラッコの子育てを紹介。飼育下の命と向き合う考え方に触れ、命の大切さに思いを馳せることができるそう。
最終章である4章では、北海道霧多布岬での野生ラッコ観察を、撮りおろし写真と共にガイド。さらには、ラッコと人間の歴史を紐解き、私たちにできることを改めて考える内容となっています。
オリジナルシールも登場
『ラッコ沼への招待状』を対象書店もしくは楽天ブックス、Amazonで購入した人には、特典としてオリジナルシールが提供されます。
シールは、同書のイラストを手掛けたnanako氏が、鳥羽水族館のキラとメイ、マリンワールド海の中道のリロを描き下ろしです。
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『ラッコ沼への招待状』は3月6日、定価1760円で発売。詳しくは世界文化社の『ラッコ沼への招待状』ページで確認できます。
※2025年2月6日時点の情報です
(サカナト編集部)