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子連れの幸先詣に<磯遊び>はいかが? 神社裏の磯で出会った少年が探していたもの【神奈川県葉山町】

新型コロナの感染拡大以降は、年内にお参りを済ませる「幸先詣(さいさきもうで)」というものもあるそうで、2024年のうちにお参りを済ませたという人もいるかもしれません。

子連れでお参りする時に困るのが並んでいるときですよね。子どもは並んで待つのが苦手です。

そんな時、神社の近くに遊べる場所があるといいですよね。

というわけで今回は、サカナ好きのお子さんがいる人にぜひおすすめしたい「海の隣にある神社」を紹介します。

森戸神社裏の磯

神奈川県葉山にある森戸神社。1160年、源頼朝が配流先の伊豆で信仰していた三島明神を挙兵後の葉山の地に勧請、創建されたという由緒ある神社です。

神社裏手の磯は、故石原裕次郎氏が愛した風光明媚な葉山の海としても有名で、“裕次郎岬”などとも呼ばれています。

付近には公衆トイレもあり、逗子駅からバスで来られるなどアクセス容易で手軽に楽しめる磯場です。

森戸神社裏の磯(提供:PhotoAC)

ここに大きな岩がたくさんあり、小さい子どものかくれんぼの場になります。

ビーチサンダルやクロックスでは滑りますので、必ずマリンシューズを履きましょう。また、滑った拍子にお尻が岩に当たると、岩が尖っているので激痛です。安全対策をしっかりしましょう。

磯場には<ウェーダーを着ている少年>

先日筆者が訪れた際のこと、12月の寒風吹きすさぶ中、フリース1枚でウェーダーを着ている少年がいました。

ウェーダーとは、魚屋さんなどが着ている胴長をイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。中に水が入らないようにしてあって、多少の水たまりなどはへっちゃらで入っていくことができます。

早速、話を聞いてみましょう。

千貫松下の磯(撮影:栗秋美穂)

私「何をしているんですか?」

少年「イソギンチャクを飼いたいので探しにきました」

私「寒くないんですか?」

少年「はい、ウェーダーは意外とあったかいんです」

さらに探索は続いているようです。

何かを探す少年(撮影:栗秋美穂)

私「居ましたかー!!」

少年「もっと水位が高くないと無理っぽい」

そんなことは分かっていて、単に海で磯遊びをしたかっただけのような気もします。

今回の収穫は小さな貝殻たち

お察しの通り、この“小さな漁師”は筆者の息子。いろんな魚を飼育し、ハマグリまで育てるサカナ好きです。

彼が集めていたのは貝殻でした。どれも小さく、Googleレンズ(画像認証機能)でも判別ができなかった貝殻たちです。

色とりどりの貝殻(提供:栗秋美穂)

「お目当てのものは見つけられなかったけど、これだけ可愛い貝がとれたからいいや」と呟く息子。

以前の息子なら、何が何でも目的の獲物をゲットするまでは居座り、帰らなかったものです。成長したんだなと感じました。

今では「また今度、取りに来る」と気持ちを切り替え、私たち両親に「急なことだったのに、連れてきてくれてありがとう」とまで言えるようになりました。親バカですね。

成長を関心していたら……あれ?

途端にふるえ始める息子。単に寒くて早く帰りたかったようです。その夜、発熱していました……。

今年は息子と色々な水生生物を観察したり飼育したり、本当に楽しかったと1年を振り返るのでした。

(サカナトライター:栗秋美穂)

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栗秋美穂

栗秋美穂

多様な学びと生き方を発信するライター

ウミガメの保護活動や、鮭の稚魚を育てて放流する活動をしています。読者の皆様にも、このような経験を通じて、少しでも海の生き物が生きやすい国になればと思います。

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