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<ハオリムシ>だけの展示エリア?

一見、木の枝や海藻にも見える展示エリアがありましたが、これはサツマハオリムシというゴカイの仲間です。

サツマハオリムシ(撮影:moka/撮影場所:いおワールドかごしま水族館)

口や胃がない代わりに、体内で飼っている細菌が栄養を生み出します。栄養のもとは、なんと硫化水素だそう。

鹿児島湾は非常に深い海になっているのですが、桜島をはじめ火山活動が活発で、海底温泉があります。

海底温泉の周辺は硫化水素が豊富なため、こうした生きものが生息していることも鹿児島湾の特徴と言えますね。

ハオリムシと真剣に向き合う姿に感動

水槽の周りには、ハオリムシの説明パネルがズラリと並びます。

そして、筆者が特に感動したのが、クジラの骨を使用してサツマハオリムシの種苗採取に取り組む、鯨骨を使用した展示です。

本物の鯨骨(撮影:moka/撮影場所:いおワールドかごしま水族館)

ハオリムシをここまで真剣に展示している水族館は、他にないのではないでしょうか。説明も充実しており、とても勉強になりました。

鹿児島にちなんだ展示が多数

アカオビハナダイ(撮影:moka/撮影場所:いおワールドかごしま水族館)

他にも、館内では鹿児島にちなんだ展示が多数ありました。

指宿市・池田湖の天然記念物オオウナギ(撮影:moka/撮影場所:いおワールドかごしま水族館)

終盤にはマングローブの展示もありましたよ。

湾口部から北薩の海、そして川まで……広く鹿児島の水の世界を体験できました。

水族館を飛び出して……青空イルカウォッチング

水族館を出ると、鹿児島湾とつながる水路があり、のぼりには<青空イルカウォッチング>の文字があります。

実は水族館内にイルカプールがある(提供:moka)

プールとこの水路がつながっており、イルカが自由に行き来できるようになっているそうです。

ハンドウイルカ(撮影:moka/撮影場所:いおワールドかごしま水族館)

水路でちょっとしたジャンプや芸を見せてくれることもありました。青空の下でジャンプするイルカは、距離が近くて迫力がありました。

ちなみに、イルカが飛び出してくる場所は、イルカ次第なのだとか。

なお、この水路の石積みになっている部分は、防波堤として明治時代に整備されたものがそのまま残っているとのことで「土木遺産」にも認定されています。

今回、鹿児島を訪れる中でも、歴史を感じられるような建物や遺跡を街中で見かけて印象的だったのですが、まさか水族館にまでこのような遺産があるとは驚きです。

必見!<オリジナル本>をお土産に

水族館の出入り口付近にはお土産屋さんがあります。

こちらではいおワールドかごしま水族館の職員がまとめた、鹿児島湾の魚や鯨類についてまとめたオリジナル本などが販売されています。

水族館好きの人からは「必読!」と評判の良い本を筆者も購入。実際に鹿児島湾に繰り出して鯨類を観察した記録や、水族館内での飼育経験などがまとめられており、写真も豊富で読むのがとても楽しい本でした。

サカナや鯨類のオリジナル本(提供:moka)

なお、現地以外にオンラインショップでの販売もあるようです。

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