美しくおいしい<タチウオ>
細長くピカピカした透明感がある銀色の体色が特徴のタチウオは、北海道から九州の海に生息しており、日本各地年間を通して漁獲されます。
旬は春から秋と少し長めで、一年を通してスーパーや市場で見ることができます。
タチウオ(提供:たつ)従来、飼育は難しいとされていましたが、近年は飼育技術も向上。2025年にはサンシャイン水族館の常設展示に仲間入りしたことが話題となりました。
釣りの対象として人気が高く、全国各地でエサ釣りやルアー釣りが盛んです。今回は11月に港からルアーで釣りました。
身の特徴を生かしたタチウオの<焼き霜造り>
皮目を軽くバーナーで炙ると、焼いた香ばしい香りと脂がしみでて旨みが増します。
もともと刺身だと身が少し硬いですが、炙ることによって柔らかくなりトロッとして美味しいです。
タチウオの焼き霜造り(提供:たつ)淡白ながらも、ほのかな甘みが後から追いかけてくる感じがあります。醤油やポン酢に少し浸すと、海の風味を口の中で味わっている趣を感じられます。
自分で釣ったということもあり、思い出に残った魚のひとつです。
「どう美味しいのか」魚と向き合う
2025年に食べた魚の中から、特に印象的だった3種を紹介しました。料理法ひとつで評価が変わる──そんな当たり前の事実を、改めて可視化してくれた存在でもあります。
もちろん、ここに書いてあることはあくまで「選び方の一例」にすぎず、扱い方次第で印象は大きく変わります。そしてその変化は、食べる側の意識までも変えてくれるはずです。ぜひ実際に体験してみてください。
来年もまた、魚の魅力を余すことなく味わい尽くしていきましょう。
(サカナトライター:たつ)
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