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<光を反射するクラゲ目>3選 水族館で見るクラゲの虹色は光の反射?

水族館でも人気があるクラゲの展示コーナー。「クラゲって虹色で綺麗!」なんて思ったことはありませんか? その虹色、実は光の反射なんです。

この記事では、光を反射するクラゲ目についてお話しします。

クラゲって、光を反射しているの?

水族館のクラゲ展示のコーナーは、光を利用した暗室展示が多いですよね。透明な水槽の中で水中を漂うクラゲの様子は神秘的で癒され、この様子をずっと見ていたいと感じます。

透明のクラゲ、青いクラゲ、水玉模様のクラゲ、触手に色がついているクラゲもいます。ライトアップすることで透明なクラゲの体にライトが当たり、光って見えるのです。

さて、クラゲってそもそも光っているのでしょうか。

ミズクラゲ(提供:PhotoAC)

光るクラゲと光を反射するクラゲ

クラゲの中には光るクラゲもいます。有名なのはノーベル化学賞を受賞した下村脩博士の研究でも有名なオワンクラゲ。オワンクラゲの持つ緑色蛍光タンパク質(GFP:Green Fluorescent Protein)の発見は発光ダイオードの躍進に繋がりました

しかし、「クラゲが光っている」と確認するには、真っ暗でなければわかりません。

他にも「虹色に光っているクラゲ」を観たことがあるよ、という人は多いと思います。それは、光を反射するタイプのクラゲなんです。

光を反射するのは櫛板(しつばん)という運動器官

光を反射して虹色に見えているのは櫛板(しつばん)と呼ばれる運動器官で、繊毛が数万本束ねられてできているそうです。繊毛といえば、中学生の頃、水中に棲む微生物の観察をしたときに習う「ゾウリムシ」の周りに生えていたのを思い出します。

有櫛動物門無触手網ウリクラゲ目

ウリクラゲ(提供:PhotoAC)

光を反射するクラゲのうち、よく水族館に展示されているのがこのウリクラゲ目に属するウリクラゲです。体は瓜科の植物のような楕円形をしていて、ウリクラゲには櫛板列が8本あり、体の4分の3以上の長さです。

他の櫛板を持っているクラゲと違うところは触手がないところです。櫛板を使って水流を作り泳ぎます。クシクラゲの仲間を丸呑みします。

有櫛動物門有触手網オビクラゲ目

発生した頃は楕円形をしていますが、成長するにつれて帯状になっていきます。

体の一方の縁(口が無い方)に櫛列があり、繊毛はあまり目立ちません。長さは大きいもので1〜1.5m、南日本の外洋など暖かい海に生息しています。体がとても薄いので千切れやすく、飼育が困難。触手があり、アルテミアなどを捕まえて食べます。

有櫛動物門有触手網カブトクラゲ目

カブトクラゲ(提供:PhotoAC)

幼生はフウセンクラゲに似て丸い体に触手が長く出ています。

成長するにつれて、兜状に袖状突起や耳状突起という、捕食したり泳いだりするための器官が発達。櫛列は袖上突起側が長くなっています。

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