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潮干狩りの大物<ハマグリ> 蜃気楼の語源にもなった「浜の栗」とは? 

潮干狩りシーズン、大物をゲットしたい。とにかく大物狙いなら、ハマグリ

ハマグリってなんだか不思議な名前ですよね。「浜」の「栗」で「ハマグリ」。

ああそうか、ハマグリってそういうことか。

ハマグリについて

ハマグリ(提供:PhotoAC)

ハマグリとはマルスダレガイ科の二枚貝。貝殻は比較的薄く、殻の大きさは殻長約8〜9センチ、殻高約6〜7センチ。色は白や金褐色など様々な色があります。

ハマグリは内湾の潮間帯(海になったり干上がったりする場所)から水深10メートルまでの砂泥底に生息しています。

「その手は桑名の焼き蛤」と言いますが、現在、ハマグリ類の漁獲高が日本一多いのは三重県ではなく茨城県です。

ハマグリの「蜃気楼」とは

昔、中国では大ハマグリが暖かく穏やかな日に欠伸をすると、その吐いた気から空中に楼閣が現れると信じられていました(魚のことわざ ハマグリー公益財団法人海洋生物環境研究所)。

蜃気楼の一種、浮島現象(提供:PhotoAC)

それを「」(ハマグリの中国語)の吐く「」(あくび)から現れる「閣」で「蜃気楼」と呼ばれているそうです。

蛤は「浜の小石」でもある

ハマグリの語源は先にも少し紹介した「浜に落ちている栗」に似た貝の「浜の栗」という語源が言い伝えられていますが、もう一つの説も紹介します。その昔、小石のことを「グリ」といい、「浜の小石」が転じてハマグリと呼ばれているという説です。

波打ち際のハマグリ(提供:PhotoAC)

その昔、弘法大師が日向の地を通りかかり、浜で貝を拾うおかねという女に出会った。大師が「空腹なので貝をくれぬか」と頼んだところ、おかねは「これは石ころだ」と嘘をついた。次に大師は隣の浜へ行き、おくらという女に同じことを頼んだ。おくらは、カゴのなかのハマグリを快く大師に差し出した。

という話があります。これは宮崎県日向市に伝わるお話です。おくらは小倉ヶ浜海岸のことといわれていて、碁石の有名な産地でもあります。

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