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クサフグによる圧巻の産卵・放精ショー

そして波と共に一気に浜へ打ち上げられ、一斉に産卵・放精が始まります。メスが産卵し、その周りにいる沢山のオスが放精します。

産卵・放精するフグたち(撮影:みのり)

身体をピチピチと震わせ、水面を激しく揺らします。

何の前触れもなく、本当に突然始まったのでビックリです。

陸に乗り上げたフグたち(撮影:みのり)

陸に乗り上げたクサフグたちはそのまま乗り上げっぱなしです。また次に波が来たタイミングで産卵・放精を行います。

なんでわざわざこんなに辛い産卵をするんだろう……と思いましたが、クサフグからしたらこんなに大きい頭を持っていて激痛を伴う人間のお産のほうこそ理解に苦しむのかな……とも思いました。

ちなみに今回は現れませんでしたが、産卵中にウツボがやってきてフグたちを襲うことがあるようです。切ないです……。

クサフグ産卵の瞬間を激写

今回クサフグを撮影するにあたって、1枚1枚ノンビリ撮影するわけにはいきません。基本的には爆速で連写していました。

枚数は軽く1000枚を超え、その後の整理に苦しみましたが、その甲斐あってクサフグのメスが産卵したその瞬間を捉えることが出来ました。

クサフグ産卵の瞬間(撮影:みのり)

本人(本フグ?)たちは至って真剣なのですが、あまりにも迫真の顔をしていたのがちょっとツボでした。

クサフグ産卵の瞬間(撮影:みのり)

クサフグのオスたちが一斉に放精することで、波打ち際が白く染まります。

自分の遺伝子を残すため我先に我先にと、オスたちも必死なのです。

白く染まる波打ち際(撮影:みのり)

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みのり

みのり

センス・オブ・ワンダーを大切に

北里大学海洋生命科学部卒・元水族館飼育員。魚類・クラゲはもちろん、イルカの飼育も担当。非常に多趣味で、生き物観察やフィールドワークはもちろん、映画や読書、ゲームも好き。多趣味ゆえの独自の視点、飼育員視点を交えつつ、水生生物やそれを取り巻く自然環境、文化、水族館の魅力を発信していきます。

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