日本各地で、今まで利用してこなかった魚を食用として広める動きがみられています。
山口県萩市では現在、漁業者などから“厄介者”とされるシマフグを売り出そうと、市内の店舗でキャンペーンを行っています。
シマフグとは
シマフグはフグ目フグ科トラフグ属に分類される中型の魚です。
本種は各ヒレが黄色であることに加え、トラフグ属の中でも模様が派手な種であり、他のトラフグ属と容易に区別することができます。
この派手な模様から、山口県の一部ではゲイシャフグとも呼ばれているようです。
山口県では厄介者?
シマフグはフグ科の中でもやや深場まで生息する種であり、水深100メートル以浅に見られます。
山口県ではアマダイやトラフグを狙った延縄漁が行われおり、シマフグはこの漁業における混獲物です。しかし、皮が硬いため調理しづらいことなどの理由から食用にされることは少なく、単価が低いことから船上で捨てられてしまうこともあるといいます。
一方で、本種は卵巣や肝臓に強い毒があるものの、皮膚と筋肉は無毒であり、加えて身は甘みが強いことから食用向きだという見方もあります。
山口県萩市でキャンペーンはじまる
山口県萩市では今年10月、シマフグ料理のお披露目会が行われ、しゃぶしゃぶや唐揚げ、アヒージョなど様々なシマフグ料理が関係者などにふるまわれました。
そして現在、シマフグを使ったランチメニューを市内9店舗で提供するキャンペーンを期間限定で実施中。11月30日まで提供されるそうです。
(サカナト編集部)
参考
(「硬いし調理しづらい」「売り物の魚をつつく」海のやっかいもの「シマフグ」 ランチメニューを開発 山口県萩市-Yahoo!ニュース)