兵庫県神戸市の水族館「神戸須磨シーワールド」は11月22日、飼育が困難な「ツノクラゲ」の展示を開始しました。
ツノクラゲは非常に脆い生物であるため、飼育が難しい有櫛動物でして知られています。
水流で崩れてしまうほどに脆い「ツノクラゲ」
ツノクラゲ Leucothea japonicaはカブトクラゲ目ツノクラゲ科ツノクラゲ属に分類される有櫛(ゆうしつ)動物で、日本近海に生息しています。
ツノクラゲは有櫛動物の中では大型の種で、体長20センチほどに成長。体表にある角状の突起は和名の由来になっています。
クラゲの名がつくものの毒はなく、8列の櫛板をなびかせながらゆっくりと遊泳します。体は非常に脆く水流で崩れてしまうこともあります。
天敵はカワハギやフグなどの魚類で、ツノクラゲはカイアシ類などの動物プランクトンを捕食します。
飼育が難しいツノクラゲ
ツノクラゲは非常に脆い生物であるため、飼育が難しい有櫛動物です。
今回の個体はクラゲ採集を目的とした調査で発見された良い状態の個体で、搬入後に水流や飼料種などの調節を行い、安定した飼育が可能になったといいます。
展示エリアでは他の有櫛動物も
ツノクラゲは神戸須磨シーワールドのアクアライブ2階「クラゲライフ」で11月22日より展示開始。同エリアでは、同じ有櫛動物のカブトクラゲも展示されています。
この機会に貴重なツノクラゲとカブトクラゲを見比べてみてはいかがでしょうか。
詳しい情報は神戸須磨シーワールド公式Webサイトで確認することができます。
※2024年11月24日時点の情報です
(サカナト編集部)