毎年4月25日は「世界ペンギンの日(World Penguin Day)」、5月28日は「世界カワウソの日(World Otter Day)」。いずれも保護や啓発を促進するための記念日です。
サンシャイン水族館(東京都豊島区)は4月11日から「世界ペンギンの日」、5月16日「世界カワウソの日」に合わせた企画をそれぞれ実施。野生下の生きものたちを取り巻く問題や現状、生態について学ぶことができます。
サンシャイン水族館は、「この機会に是非、生きものが置かれている状況を改めて知り、生き物たちからのSOSを見て聴いて感じて、考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか」としています。

ペンギンの生態を見て、触って学ぶ
4月11日から27日に開催される「ペンギンWEEK」では、サンシャイン水族館で飼育しているケープペンギンに焦点を当てた解説展示が行われます。
ケープペンギンは2024年10月にICUN絶滅危惧種レッドリストにおいて「深刻な危機(CR)」に指定されました。
ケープペンギンの現状や直面している問題を解説し、今、自分ができる環境保全について意識するきっかけとなる内容となっているそうです。

また、ペンギンの卵や野生下の巣を再現したジオラマなど、ペンギンの生態に関する展示を実施。実際にペンギンの卵の標本に触れたり、巣の中を間近で観察したりできます。
さらには、雛の体重の重さを体感できるコンテンツも用意するそうです。
カワウソとアシカを取り巻く課題をパネルで紹介
5月16日(金)から6月1日(日)に開催される「カワウソWEEK」では、カワウソの生態や体のつくりに関する解説パネルや、野生下でカワウソが直面している環境問題を解説パネルで紹介します。
また、5月30日(金)の「世界アシカの日」にあわせて、自然界で人間と共存するアシカの現状や、アシカを取り巻く課題にも焦点を当てています。

体験コーナーでは、昨年も好評だったカワウソの臭いが体験できる『クンクンBOX』が再登場。カワウソの独特な臭いを体験することができます。
探検ガイドツアー「世界ペンギン・カワウソの日特別編」開催
サンシャイン水族館では、水族館のバックヤードを案内する「探検ガイドツアー」が毎日開催されています。
4月11日(金)から27日(日)の期間は<ペンギン編>、4月11日(金)から27日(日)は<カワウソ編>として、「探検ガイドツアー」を1日1回限定で開催。
普段ペンギン・カワウソの飼育を行うスタッフが、それぞれの特徴や生態を紹介します。

時間は8時30分から、所要時間は30分程度。定員は各回20名です。入館料とは別に、WEBチケットサイト「アソビュー!」で参加チケットを購入する必要があります。
ペンギン・カワウソ・アシカの今を知ろう
毎年4月25日ごろに、南極にあるアメリカの基地にアデリーペンギンが姿を見せることから、研究者たちがそれを祝ったことが始まりとされる「世界ペンギンの日」。
世界のカワウソの現状を知ってもらい、保全へと繋げるよう設定された「世界カワウソの日」。
さらに、アメリカのカンザスシティにある動物園で飼育されていた、長生きのカリフォルニアアシカのオス「Slick(スリック)」に敬意を込めて設定された「世界アシカの日」。
この機会に彼らの野生下の環境を学び、普段の生活を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
※2025年3月〇日時点の情報です。
(サカナト編集部)