刺身や寿司などで生食することができることから、人気の高い養殖サーモン。かつてはノルウェーやチリからの輸入物が供給の大半を占めていましたが、現在では日本各地でも盛んに養殖が行われています。
水産業界紙『みなと新聞』は6月19日、専門記者が全国の産地に取材を行い、113のブランド名や生産者名、生産数量、出荷時期などを独自に調査。これらをまとめたデジタルコンテンツ「ご当地サーモン産地マップ」2025年版を発売しました。
全国で盛んな「ご当地サーモン」
国内でのサーモン養殖は年々盛り上がりを見せています。
三陸では昔からギンザケ養殖が盛んでしたが、現在では瀬戸内海や九州など、温暖な地域でも海面養殖が行われています。
サーモンは大人から子どもまで男女を問わず人気が高く、一年を通じて需要が比較的安定。フグやブリなどを養殖してきた西日本でも、新規事業としてサーモン養殖を手掛ける事例も増えてきたといいます。
また、近年の海水温の上昇により天然サケの漁獲量が激減した、岩手県や北海道の漁業者が養殖をはじめるケースも増えているほか、水温や酸素濃度などを人工的にコントロールした内陸部の施設で効率的に魚を育てる「陸上養殖」も注目されています。
日本各地のサーモンを網羅したマップを作成
みなと新聞では、専門記者が全国の産地に取材を行い、113のブランド名や生産者名、生産数量、出荷時期などを独自に調査。

ギンザケ、トラウト(ニジマス)、サクラマスなど魚の種類や養殖方法まで網羅した「ご当地サーモン産地マップ」をメディアプラットフォームnoteにて発売開始しました。
「サーモン戦国時代」とも言われる現在。日本で生産されているサーモンについて、詳しく知りたい人は要チェックですね。
※2025年6月22日時点の情報です。
(サカナト編集部)