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ヒメマスを深く理解したい

無事にヒメマス観察を終えることができました。もちろん満足しましたが、本記事を執筆している現在、なんとも言えない“物足りなさ”を覚えます。

「あのヒメマスたちの生態行動を繰り返し見続けていないとわからないものもあるだろう」と感じているのです。

絵画のような朝の屈斜路湖の湖畔(提供:みのり)

本州では、湖畔ではなく流入河川を遡上するヒメマスも観察できるそうです。また、十和田湖のヒメマスについて調べると、屈斜路湖よりも明らかに体色が薄く感じられます。

先にも述べた通り、婚姻色が強く出ているから良いという訳ではありません。遡上個体には遡上個体の、十和田ヒメマスには十和田ヒメマスの良さが必ずあります。

今回の遠征でヒメマス観察の第一歩を踏み出したとはいえますが、彼らをより深く知るためにはまだまだやらねばならないことが山積みです。

今後もよりヒメマスを深く理解していけるよう、継続的に各地のヒメマスを観察していこうと思いました。

(サカナトライター:みのり)

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みのり

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センス・オブ・ワンダーを大切に

水族館に関するお話やフィールドワーク体験の記事を中心に、自然環境の素晴らしさやそれらを取り巻く文化的なお話もお伝えしていきます。

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