東京都渋谷区にあるソラスタコンファレンス4Dで12月14日、「高校生うみ落語コンテスト」が開催されます。
海洋問題を楽しく、わかりやすく伝える「海の落語プロジェクト」で選抜された10人の高校生が登壇し、半年間にわたるプログラムの集大成を披露します。
高校生うみ落語コンテスト キービジュアル(提供:ソーシャルアクションネットワーク)「海と落語プロジェクト」の取り組み
海の落語プロジェクトに参加するのは10人の高校生。海落語に挑戦する「落語高校生」とアクティブラーニングに挑戦する「海洋高校生」がタッグを組み、5つのチームでプログラムを進めてきました。
今年7月に開催されたキックオフイベントでは、落語家・吉原馬雀さんによる「海落語」と環境科学者・井手迫義和さんによる「アクティブラーニング」を鑑賞しています。
落語家・吉原馬雀さんによる「海落語」(左)と環境科学者・井手迫義和さんによる「アクティブラーニング」(提供:ソーシャルアクションネットワーク)落語家・三遊亭朝橘さんからは、落語を創作するための基本的な作法や技術、海落語ならではの考え方についてのレクチャーがあり、海の問題を笑いに変換して伝える「海落語」には、独創的なアイディアが求められることなどを学んだといいます。
また、環境科学者・井手迫義和さんによる講義では、「海洋温暖化」と「漁業資源」について学習。5つのチームは、それぞれ研究・創作テーマを設定し、そのテーマに即したフィールドワークや研究を実施してきました。
半年間の成果を発表する「高校生うみ落語コンテスト」
「高校生うみ落語コンテスト」では、5つのチームがそれぞれ約20分間の持ち時間で、プロの指導のもと創作・稽古を重ねた「海落語」と、環境科学者の指導のもと行った調査・研究による「アクティブラーニング」による研究成果を発表します。
高校生らは約半年間にわたる専門家(落語家や環境科学者)の指導を受けてきており、「海洋プラスチックごみ」「漁業資源」「海洋温暖化」など多彩な海洋テーマに挑むそうです。
落語家・三遊亭朝橘の特別講演も
コンテストの途中には、落語家・三遊亭朝橘による特別公演を予定。審査員として「さかなのおにいさん かわちゃん」も登場します。
入場は無料。先着70名の事前申し込み制ですが、当日に空席がある場合は飛び入り参加も可能だそうです。
伝統芸能を通して海をより身近に
「海の落語プロジェクト」は、海について楽しく、分かりやすく、より身近に感じてもらうことを目的としています。“落語”と“海の環境”とは一見して遠い存在のようですが、伝統芸能を通して環境意識を啓発するというのは面白い発想と言えそうです。
詳しくは「海と落語プロジェクト」公式ホームページで確認できます。
※2025年11月時点の情報です。
(サカナト編集部)