ギギを持ち帰り飼育する
無事に我が家に到着したギギ(提供:椎名まさと)その後少しばかり寄り道した後、車で10時間以上の時間をかけて茨城県の自宅まで無事に到着。いよいよ憧れの魚であった、ギギとの生活がスタートしたのでした。
ギギを飼育するために必要な水槽のシステムと機材
水槽は魚の飼育に必要不可欠なものです。
ギギは大きいものでは全長40センチほどに育ちます。水槽飼育下ではそれほど大きくは育たないかもしれませんが、それでも、最低でも60センチ以上の水槽が必要になりそうです。
筆者は現在は幅35センチの水槽で飼育していますが、本当はより大きな水槽で飼育したいところであり、そのうちより大きな水槽に変更する予定です。
ギギを飼育している水槽(提供:椎名まさと)ろ過装置(水槽内右側)は水中ポンプつきの濾過槽を使用。採集した場所は河川の中流であり、やや強い流れを好むのかもしれないと思い、水中ポンプ付きの濾過槽を使用し強い水流を作るようにしました。
水温は、筆者の場合は夏に冷房、冬には暖房の効いた部屋に水槽をおいていて、1年を通して温度の差が小さいようにしています。それに加え、ギギが落ち着くように隠れ家を用意してあげたいところです。
生息環境は先述の通りで、岩が多数ころがっている川底を縫うように泳いでいるのですが、そんな岩を水槽に入れると強い地震や振動があった場合にガラスを割るおそれがあり危険。流木を入れたり、殺風景ですが塩ビパイプを水槽に入れて隠れ家にするなどします。
塩ビパイプの中のギギ(提供:椎名まさと)また、何かに驚いて暴れてジャンプして水槽から飛び出し、干からびて死んでしまうという事故を防ぐためにフタもしっかりします。
混泳は? お世話はどうする?
ギギは同種同士で激しく争うので、原則ひとつの水槽に1匹しか飼育できません。
ほかの魚との混泳についても、ギギは動物食性が強く、小魚を食べてしまうことを考えると、一般家庭の水槽では、ほかの魚との混泳は難しいでしょう。
ギギのエサ。霞ヶ浦のエビとワカサギ(提供:椎名まさと)ギギ科の魚は先述のように動物食性が強いため、当然、エサも動物食魚用のものを与える必要があります。
筆者の場合、ワカサギを解凍したものや、筆者の家の近くにある霞ヶ浦産のエビ(ヌマエビ類やテナガエビなど)を与えています。ただしこれらのエサは水を汚してしまいますので、定期的な水かえは必要になります。
うまくいけば、配合飼料も食べるようになります。そうなると飼育はだいぶ楽になるでしょう。