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貝などの硬いエサを主食とするサメの歯

ネコザメ(学名:Heterodontus japonicus)は、ネコザメ目ネコザメ科ネコザメ属に分類される1mほどのサメ。目の上にある隆起が猫の耳に似ていることからこの名が付いたそう。

ネコザメ(提供:PhotoAC)

サメ=危険というイメージとは裏腹に、驚くほど温厚な性格の持ち主で、ダイバーたちのアイドル的存在であるだけでなく、タッチプールで子供たちが安心して触れ合えるほどです。

ネコザメはサザエやアサリ、ウニ、カニなどの硬い生き物をエサにするため、すり鉢状の歯を持つのが特徴。人から見ると、とっても贅沢でグルメなサメといえるでしょう。

すり鉢のようなネコザメの歯(撮影:額田善之/撮影場所:足摺海洋館)

硬いエサを食べるためには、尖った歯だと折れるため、砕くための歯が必要となります。他のサメより小型なネコザメが生き残るには、エサを魚ではなく、海底や岩場に住む貝類や甲殻類などにシフトする必要があったのでしょう。

この進化により遊泳能力は退化して、今の状態に落ち着いたのかもしれません。もしかすると、小型である理由もエサを変えたからかもしれませんね。

プランクトンなどの小さなエサを主食とするサメの歯

ジンベエザメ(学名:Rhincodon typus)は、テンジクザメ目ジンベエザメ科ジンベエザメ属に分類される大型のサメ。

オキアミなどの小さなプランクトンを海水ごと飲み込みエラで濾して食べるため、基本的に歯を使わず、歯は退化して小さくなっています。

ジンベエザメ(提供:PhotoAC)

ただ、上あごにも下あごにも3,000本以上の歯が残っており、交尾時にメスに噛みついて固定するために使われていると考えられています。サメの世界では、交尾の際に性器が抜けないようにオスがメスに噛みついて固定するのが一般的なようです。

ちなみに、ジンベエザメのメスにも歯がありますが、こちらは交尾を拒否するメスがオスに逆襲するためだとか……。

少し怖いエピソードですが、ジンベエザメはとてもおとなしいサメです。ジンベエザメと並んで泳ぐのは、ダイバーにとって憧れのシチュエーション。広い海を象徴するかのように、穏やかに、かつ存在感のある泳ぎを魅せてくれるサメの仲間です。

水族館やダイビングでサメを見に行こう!

日本にはサメ展示を目玉にしている水族館がいくつかあります。このうち、日本一の種数を誇るのが、約60種類のサメを飼育展示している『アクアワールド茨城県大洗水族館(茨城県東茨城郡)』です。

その他にも、十数種類のサメを飼育展示している『島根県立しまね海洋館アクアス(島根県浜田市)』、サメの展示種類数日本一を掲げていたこともある福岡県の『マリンワールド海の中道(福岡県福岡市)』なども挙げられます。

ちなみに、沖縄県国頭郡にある『沖縄美ら海水族館』では、サメの歯をゲットできるガチャガチャが設置されているそうですよ。

イヌザメ(提供:PhotoAC)

また、沖縄県読谷村ではジンベエザメ、千葉県館山市では数百匹のドチサメ、静岡県下田市ではシュモクザメと泳ぐ体験ができるようです。

ぜひ、ご自分の好きな方法でサメを見に行ってくださいね。

(サカナトライター:額田善之)

参考文献

サメの不思議-国営沖縄記念公園

佐藤圭一(2023)、サメすご図鑑、KADOKAWA

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額田善之

額田善之

人生を楽しもう!

愛媛大学理学部生物学科卒の生粋の生き物大好きライターです。特に魚が好きで、子どもと水族館巡りや釣りを楽しんでいます。オートバイで旅をして産地の珍しい魚を食べるのも趣味です。旅行や納豆の記事をよく書きますが、今回から水生生物についても執筆していきますので、よろしくお願いいたします。

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