いま、「食」の課題をテクノロジーでどう解決していくのか──。
魚や海藻を切り口に最新事例を紹介する児童向け図鑑『「食」の未来をつくる技術 フードテック大図鑑 魚・海藻』が3月23日、文研出版から発売されました。
家庭や学校の学びの場で、フードテックをわかりやすく学べる一冊として注目されそうです。
「食」の最新常識を子どもたちに
本書はシリーズ「『食』の未来をつくる技術 フードテック大図鑑」の第4巻として刊行され、魚・海藻に関するフードテックの最前線を、豊富なビジュアルと子ども向けのわかりやすい文章で紹介するものです。
「食」の未来をつくる技術 フードテック大図鑑 魚・海藻(文研出版/提供:株式会社 新興出版社啓林館)お米や野菜、肉などを扱う既刊巻と同様に、家族の食卓につながる身近なテーマから技術の背景を解説する構成が特徴です。
食費高騰やフードロス、食の安全、アレルギー、気候変動といった子どもたちの身の回りの関心事を出発点に、「どう工夫すれば良くなるのか」を学校や親子で一緒に考えられる内容。重要用語のやさしい説明や索引、コラムも充実しており、授業の補助教材や自由研究の題材にも使いやすい設計となっています。
食についての常識が目覚ましく変わりつつある昨今。子どもだけでなく、大人が手に取る一冊としても学びの多い書籍となっていそうです。
魚・海藻のフードテック最前線
「魚・海藻」巻では、まずIoTやAIを活用した効率的な漁業への取り組みを取り上げ、漁獲量や資源の状況を「把握・管理」することの重要性を紹介。漁業現場のデジタル化が、資源保護と安定供給の両立にどう役立つのかを、子どもにもイメージしやすい事例で示しています。
続いて、完全養殖ブリや陸上で育てるサーモン、魚の養殖と植物栽培を組み合わせたアクアポニックスなど、世界の食を支える養殖技術の進化を解説します。
栄養価の高い藻類や海藻の陸上養殖についても紹介し、食料問題への挑戦とともに、環境や食文化を守る試みとして位置づけています。
フードテック最前線を学ぼう
監修は、日本総合研究所 創発戦略センターのチーフスペシャリスト・三輪泰史氏。 食と農の政策やフードテック分野で数多くの公的委員を歴任してきた専門家で、フードテックの入門書などの著作も多い人物です。
「食」は今後どうなっていくのか。進化し続ける技術の一端に触れられる一冊となりそうです。
(サカナト編集部)