「推しソウ類」がある十文字クラゲたち
「推し活してますか?」
最近、この質問をされることが多くなったように感じています。アサガオクラゲたちには「推しソウ類」があります。それはアマモ類。海の生物に人気のアマモ類ですが、十文字クラゲはこのアマモ類に多く付着しています。
「褐藻類」でも観られますが、他の藻類や岩、千切れたアマモなどではあまり観られないそうです。アマモは海に生息している被子植物で種子で増える植物です。まさに草に生えるクラゲです。
海のラッキースターを見つけるためにも
現在、沿岸域の開発などによって、アマモは大幅に減少しました。原因は埋め立てや化学物質の流入、地球の温暖化による磯焼け現象などがあげられます。瀬戸内海では30年間で7割ものアマモ場が減少したそうです。
十文字クラゲ類が生息している北日本の海でも海水温の上昇により、藻場が減ってきていると言えます。藻場を復活させて、きれいな海を取り戻すことができれば、アマモが増え、個体数が増え、展示への研究にも繋がるのではないでしょうか。
(サカナトライター・小園梓)
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