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観賞魚だけど食べると美味しい<サザナミヤッコ> 幼魚と成魚で模様が全く違う?

サザナミヤッコは古くから海水魚飼育愛好家に親しまれてきた魚です。この魚の大きな特徴は幼魚と成魚で異なる斑紋をもつということです。

アクアリウムの世界では人気がありますが、大きく育つので注意が必要です。カラフルな色彩ですが、実は食しても美味しい魚です。

今回はサザナミヤッコについてご紹介します。

サザナミヤッコってどんな魚?

サザナミヤッコ(学名Pomacanthus semicirculatus)はスズキ目・キンチャクダイ科・サザナミヤッコ属の魚で、主にサンゴ礁の発達した浅い海に生息しています。成魚は全長40cmに達します。

前鰓蓋隅角部にある棘は大きくて強く、捌くときや掬ったときなど刺されると危ないので取り扱いには注意が必要です。ちなみにキンチャクダイ科の魚は「なんとかヤッコ」と呼ばれていますが、この棘をやっこの髭に見立ててつけられたともいわれています。

成魚の体色は黄色から緑色で派手ではないのですが、グラデーションが美しいです。体側の鱗や鰓蓋の後縁は青く輝いています。一方、幼魚は成魚と大きく異なった模様をしています。

幼魚と成魚では大違い!

サザナミヤッコの幼魚(撮影:椎名まさと)

サザナミヤッコ属の魚は幼魚と成魚で模様が著しく異なる魚として有名です。

幼魚には愛好家の間では通称「三本線」と呼ばれる模様があり、その名の通り青い地色に白い線が三本入っています。一番後ろの線はカーブしています。

サザナミヤッコの幼魚/別の個体で少し大きくなったもの(撮影:椎名まさと)

少し大きくなったものには1本目と2本目の間と、2本目と3本目の間にも白い線が入ります。このくらいまでのサイズの幼魚は8月~10月に黒潮にのり、関東地方の磯でも採集することができます。

しかしながら越冬することはできずそのまま死んでしまう死滅回遊魚です。

サザナミヤッコ/体側に青い点が入る個体(撮影:椎名まさと)

全長10センチを超えるようになると、体側に青い点が入るようになります。このくらいまでは幼魚時代の模様が残りますがやがて消えてしまいます。

尾鰭にはアラビア文字のような斑紋が入り、英語名でKoran angelfishとも呼ばれます。

ほぼ成魚に近い個体(撮影:椎名まさと)

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椎名まさと

魚類の採集も飼育も食することも大好きな30代。関東地方に居住していますが過去様々な場所に居住。特に好きな魚はウツボ科、カエルウオ族、ハゼ科、スズメダイ科、テンジクダイ科、ナマズ類。研究テーマは魚類耳石と底曳網漁業。

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