カスザメ(Squatina japonica)
カスザメとはサメの一種で、エイのような見た目をしています。海外では胸ビレが修道服や天使の羽のように見えるため「エンジェルシャーク」と呼ばれています。日本では「カス」とついていますが、これは瘡(皮膚のできもの)にかかったように見えることからつけられたそうです。
カスザメを見つけた人はオランダの魚類学者・ブリーカーです。特に東アジアの魚を研究していた魚類学者であり、東アジアで見つけた標本を1860年に本をまとめたそうです。カスザメはブリーカーが1858年に書いた本で報告され、日本の長崎県で発見されたカスザメであったため、”japonica”と種小名がついたそうです。
カスザメに出会えるゲーム・水族館は?
カスザメに出会えるゲームは「AQUANAUTS HOLDAY」(PlayStation)や「FOREVER BLUE LUMINOUS」(Nintendo Switch)、「海底ハント」(Apple,Android)があります。カスザメに出会える水族館はアクアワールド大洗水族館です。
日本の名がついたサカナたち
「japonica」とついた魚たちは、見つけた人は海外の人などであっても、見つけた場所が日本であり、日本の生活や文化によく馴染みのある魚であることがわかります。広い海の中で日本の名のついた魚が何種類もいるというのはうれしくなりますね。
他にもまだまだ日本を種小名にもつ魚がいます。皆さんも、魚を観察するときは学名に目を向けてみてはいかがでしょうか。
(サカナトライター:ゲームいきもの研究所)
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