<ノコギリハギ>ユニークな防御機能とかわいい幼魚
ノコギリハギは、一見なんの変哲もないおさかなに見えますが面白いサカナです。
彼らは、体に毒を持つシマキンチャクフグそっくりの見た目をしています。「毒があるぞ」と見せて身を守るために、擬態をしているのです。
一見見分けがつきませんが、背びれをよく見てみてください。ノコギリハギは背中いっぱいにひれが広がっていますが、シマキンチャクフグの背びれは小さく丸くついています。同じく、ノコギリハギのほうは尻びれも大きく広がっているのに対し、シマキンチャクフグはかなり小さいです。
また、幼魚がとてもかわいくて有名です。幼魚のときは、ヤギ類(腔腸動物)の周りを浮遊していることが多く、成魚のはっきりとした白黒模様はなく、ヤギ類の色に寄せた黄緑色をしています。
ノコギリハギはそのユニークな防御機能と幼魚のかわいさで、多くのダイバーに愛されています。