国立科学博物館・筑波実験植物園で8月8日~18日の期間、『水草展2024 ~水草がつなげる世界~』が開催されます。
2011年、2013年、2017年、2021年と過去に4度開催されている水草展。今年のテーマは「水草がつなげる世界」です。
『水草展2024 ~水草がつなげる世界~』展示企画
水草展では、名前の通り水草にスポットを当て、さまざまな展示・企画が行われます。
研修展示館で行われるのは“つなげる”に着目した展示です。アマモ場や水田、マングローブや湧水河川の環境を再現。展示を見るだけでなく、実際にさわったり自分の体で体験したりしながら、水草と生物のつながりについて知識を深められます。
また、“水草なしでは生きられない生物”についても展示。映像や標本と共に、水草に産卵する魚や昆虫、水草を食べる生物を紹介。ここでも、水草と生物の深いつながりを学ぶことができます。
さらには、“水草同士をつなげる水や生物”について触れ、水草の受粉についても紹介。最後には、“人と水草の関係”の展示を通して、人間とのつながりで水草が受けている影響や、人間がどのように水草を利用してきたのかを中心に、人と水草のつながりを学びます。
教育棟では、日本を代表するプロレイアウターによる水草水槽を展示。ガラスの奥に広がる綺麗な水草の世界を目にすることができます。
ワークショップや体験も充実!
同企画展は、水草とのつながりを実際に体験する展示やワークショップも充実しています。
触ったり観察したりしながら水草が水に浮かぶ仕組みを学べる『水草タッチプール』や、「海のゆりかご」とも呼ばれるアマモ場に触れられる『アマモ場タッチプール』では、普段なかなか触れる機会の少ない水草たちに触れることでより水草と生物、私たちとのつながりを実感できます。
さらに、食中水草であるムジナモ・タヌキモにエサをあげる貴重な体験も。顕微鏡を通して目に見えない水草の細部まで観察することもできます。
アクアリウムづくりや水草水槽の体験も
教育棟で行われるワークショップでは、小さなガラスの器を使いアクアリウムづくりが体験できます。アクアリウムを通して、水中の生態系を観察することができるそうです。
そして、同じく教育棟で行われるのが『みんなで植える水草水槽』。来場者が水草を植え、会期中に水草水槽を完成させるという企画です。公式Webサイトでは、2021年に行われた前回の水草展での水槽の様子を見ることができます。
水草展で“水草”に詳しくなろう
国立科学博物館・筑波実験植物園の入園料は一般320円、高校生以下および65歳以上は無料、20名以上の団体250円、障害者手帳をお持ちの方及びその介護者1名は無料となっています。
なお、8月8日(木)~18(日)の会期中は無休だそうです。
詳細は「水草展2024」の専用ページで確認することができます。
水草のことを知るだけでなく、さまざまな体験ができそうな企画展ですね。お子さまの夏休みの自由研究にもいいかもしれません。
※2024年8月5日現在の情報です。
(サカナト編集部)