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岡山市・永安橋はハゼ釣りのメッカ 子どもと楽しめる!釣り方から食べ方まで【いいさかなの日】

11月3日~7日は水産物の消費拡大に向けた活動の強化週間として水産庁が定めた「いいさかなの日」。『サカナト』を運営するSAKANA BOOKSは「さかなの日」賛同メンバーに参画しています。そこで、サカナトライターの皆さんに“魚食”にまつわるエピソードを綴っていただきました。

夏から秋にかけての汽水域の釣りといえば「ハゼ釣り」ですね。老若男女だれでも楽しめるため、人気があります。

筆者も岡山のハゼ釣りのメッカである永安橋に、子どもと一緒に釣りに出かけるのが毎年の恒例行事です。

今回は、釣っても食べても楽しいハゼ釣りを紹介します。

釣りの対象魚として楽しまれる<マハゼ>

ハゼ科の魚は世界中に生息し、2000種類以上もいるそうです。日本で一般的に「ハゼ」と呼ばれる魚は「マハゼ」であり、スズキ目ハゼ亜目ハゼ科マハゼ属に属します。

マハゼの学名はAcanthogobius flavimanus、日本だけでなく東アジアの汽水域に生息しており、成長すると全長15センチほどになる魚です。

マハゼ(提供:額田善之)

寿命は1年くらいですが、まれに2年ほど生きる個体もあり、25センチくらいになるものも。筆者も20年ほど前に、岡山県の吉井川で釣りと四手網で23センチと25センチのマハゼを捕ったことがあります。

6月ごろから春に孵化した子どものハゼ(できハゼと呼ばれる)が釣れはじめますが、大きさは7センチほどです。11月になり落ちハゼと呼ばれるようになると、15センチくらいになり、刺身にも適する大きさになります。

2時間の釣果(提供:額田善之)

今回は9月後半だったので、10センチ~15センチくらいのサイズでした。

永安橋では外道としてケッケ(標準名はヒイラギ、学名:Nuchequula nuchalis)がよく釣れますが、今回は、なんとか食べられそうなサイズのみ残しました(あとはリリース)。

ヒイラギはエサ取りだけど実は美味しい魚

ヒイラギは、海底の砂中のゴカイ類や甲殻類を食べるため、口が伸びます。釣った後、針を外すときにびっくりするのはご愛敬。

口を伸ばしたヒイラギ(撮影:額田善之)

ヌルヌルした粘液に覆われており、釣り人には嫌われるのですが、私は大きめサイズ(とはいっても10センチくらい)だと持ち帰ります。煮魚にするとびっくりするくらい美味しいので!

必ずライフジャケットを着用させて

ライフジャケットは必須(撮影:額田善之)

釣りに行く際は、安全に見える場所でも必ずライフジャケットを着せます。これだけで悲しい事故をなくせるので、みなさんお子さんにも必ず着せましょう。もちろん、大人も着用すべきです。

なお、正しい着用方法をしないと意味がないので、気をつけて下さいね。

上記写真のライフジャケットから伸びる細い帯に足を通して着用する必要があります。足を通し忘れると、ライフジャケットだけが浮かんでしまい、脱げてしまうので注意しましょう!

ハゼの美味しい食べ方

マハゼとヒイラギの煮付け(撮影:額田善之)

ハゼの美味しい食べ方は、煮付け、唐揚げ、天ぷら、塩焼きです。また、外道のヒイラギは、煮付け、塩焼き、唐揚げとなります。煮魚にすればコリコリで、美味しいほっぺた肉が食べられますよ!

また、大きなサイズのハゼであれば、刺身も非常に美味です。

家族やカップル、友人・仲間でハゼ釣りに行きましょう!

ハゼの唐揚げ(撮影:額田善之)

ハゼは、非常に沿岸に近い場所に生息するため、なかなか漁では大量に捕獲できません。そのため、実は店頭にもほとんど並ばない魚です。

仕掛けにハゼがかかると、ブルブルと竿や道糸(竿と仕掛けを繋げている糸のこと)に魚がかかっているのが伝わるため、釣りをしている実感を楽しめます。

また、唐揚げは簡単なので、料理が苦手でも大丈夫です。頭を落として、内臓を取り、唐揚げ粉をまぶして揚げるだけ。少し大きめなものは、3枚におろして、身は天ぷらや唐揚げにし、真ん中の骨は強めに揚げて骨せんべいにするとよいでしょう。

お酒のおつまみや子どものおやつにもおすすめですよ!

(サカナトライター:額田善之)

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額田善之

額田善之

人生を楽しもう!

愛媛大学理学部生物学科卒の生粋の生き物大好きライターです。特に魚が好きで、子どもと水族館巡りや釣りを楽しんでいます。オートバイで旅をして産地の珍しい魚を食べるのも趣味です。旅行や納豆の記事をよく書きますが、今回から水生生物についても執筆していきますので、よろしくお願いいたします。

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