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チョコレート色の小さな魚「チョコレートグラミー」 飼育難易度が高い理由とは?

チョコレートそっくりなブラウンの体色が特徴の魚「チョコレートグラミー」を知っていますか?

その名の通り、チョコレートそっくりなブラウンの体色を持つグラミーの一種。略して「チョコグラ」などと呼ばれることもあります。

チョコレートグラミーの特徴や生態、飼育のポイントなどを紹介します。

チョコレート色の小さなサカナ

チョコレートグラミー(提供:PhotoAC)

チョコレートグラミーは非常に温和で大人しい性格をしており、通常はマレー半島やスマトラ島、ボルネオ島といった熱帯地域に生息しています。

全長5センチほどの小さな体が特徴で、グラミーの中でも小型であることで知られています。

基本的に流れがない場所を好み、泳ぎもかなりゆったりしているチョコレートグラミー。派手で目立つ見た目ではないのに人気が高いのは、その動きや色合いに癒される雰囲気を感じるからかもしれませんね。

ストレスや警戒から体色が薄くなることも

濃いブラウンの体色がおしゃれなチョコレートグラミーですが、何らかのストレスや環境変化により、体色が変わってしまうケースがあります。

通常、熱帯魚は水質や温度といった環境変化に敏感なもの。体色の変化は、魚の健康状態を判断する重要な基準のひとつといえるでしょう。

ストレスを感じていたり体調を崩していたりする場合、チョコレートグラミーの体色は通常の濃いチョコレート色から少し色褪せた色になることが多いです。

同じく、人間が掃除や水草のトリミングのために水槽に手を入れたときも、警戒心から体色がスッと薄くなることがあります。

チョコレートグラミーは飼育難易度が高い

ブラウンの見た目が可愛らしいチョコレートグラミーは、飼育魚や観賞魚としても人気の高い魚です。しかし、同時に飼育の難易度がかなり高いことでも知られています。

自宅で飼育する際、もっとも注意しなければならないのが水質の調整です。チョコレートグラミーは弱酸性の軟水を好むため、常にph調節に気を配らなくてはなりません。

水質管理イメージ(提供:PhotoAC)

また、水質に注意していても、水替えの頻度が下がったり水量が適切でなかったりすると弱ってしまいます。急な水質の変化には特に慎重になる必要があります。

チョコレートグラミーの飼育には大変な面もありますが、ポイントさえ押さえれば飼育がグッと楽になります。チョコレートグラミーの飼育を検討している人は、あらかじめ販売店やアクアショップなどでメンテナンスのしかたや注意点について詳しく確認しておくようにしましょう。

なお、飼育をはじめたチョコレートグラミーは絶対に野生へ放さないよう気を付けましょう。

眺めるだけで癒されるチョコレートグラミー

飼育難易度は少し高いですが、アクアリウム中級者以上を中心に好まれているチョコレートグラミー。

観察できる水族館が少ないことや日本には生息しないことからあまり知名度が高くないサカナですが、これをきっかけに目を向けてみてくださいね。

(サカナトライター:糸野旬)

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糸野旬

お魚好きなフリーライター。学生時代は生物学を専攻していました。水生生物たちの神秘的で奥深い魅力について、心を込めてお伝えします。

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