2023年12月23日、東京・新宿区にある本屋「SAKANA BOOKS(サカナブックス)」で、新メディア『サカナト』の創刊イベント「君が好きだとサケびたい」が開催されました。
この記事では、「君が好きだとサケびたい」について、サカナト編集部がレポートしていきます。
『サカナト』同時創刊を記念したイベント「君が好きだとサケびたい」
サカナとヒトが共に生きる未来を創造するメディア『サカナト』の、本&Web同時創刊を記念したイベント「君が好きだとサケびたい」。当日は多くの方々にご来場いただき、会場であるSAKANA BOOKSの店内は賑わいました。
SAKANA BOOKSとは?
SAKANA BOOKSは店名の通り、サカナをはじめとした水生生物に関する書籍を揃えた本屋。図鑑や絵本だけでなく、クリエイターが作ったサカナや水生生物をモチーフとしたグッズや、缶詰などの水産加工品も販売しています。
2022年7月に釣り情報メディアを運営・発行する株式会社週刊つりニュースの東京本社1階にグランドオープン。2023年4月には、出版レーベルとしての活動も開始し、第1弾書籍『水族館人 今まで見てきた景色が変わる15のストーリー』を刊行しました。同年11月には、サカナとヒトの未来を創造するための新メディア『サカナト』を立ち上げました。
SAKANA BOOKSホームページ:https://sakanabooks.jp
オンラインストア:https://sakanabooks.stores.jp/
イベントのテーマは「サケ」!
今回のイベントのテーマは「サケ」。イベントタイトルはサケとかけて、「君が好きだとサケびたい」と題しました。秋~冬にかけて遡上や産卵などのドラマがある「季節のサカナ」であることや、日本の国民的な魚食であることから、「サケについてもっと知ってもらおう!」という思いで企画しました。
トークイベントを通してサケを学ぶ
当日は、サケウォッチングをライフワークとする雑誌『RIVER-WALK』代表の若林輝さん、全日本サーモン協会代表のサーモン中尾さんをお招きし、トークイベントを開催しました。
若林輝さん「川に還るサケ」
川歩きと渓流釣りの雑誌『RIVER-WALK』の代表を務める若林輝さんには、「川に還るサケ」と題したお話をしていただきました。種としての「サケ」にフォーカスして、日本人との関わりや、サケの一生について、ご自身の経験や各種データ等を踏まえたトークでサケの魅力を語りました。
特に、若林さんご自身が撮影されたサケの産卵行動の動画には、会場の全員が釘付けに。撮影された本人から話を聞ける貴重な機会ということで、一生懸命にメモをとりながら話を聞く人も見られました。
サケの人工孵化放流のお話では、一時期サケの個体数が劇的に増えたものの、現在ではサケの「家魚化」が課題となっていることにも触れられました。今後、私たちがサケと向き合うための意識が変わる時間になったのではないでしょうか。
サーモン中尾さん「食材としてのサーモン」
全日本サーモン協会の代表を務めるサーモン中尾さんには、食材としてのサーモンについてお話していただきました。サーモン中尾さんがサーモンのとりこになったという、チリでのサーモン養殖に携わった経験のほか、北海道から九州まで、100種以上あるご当地サーモンを「戦国時代」に例えたお話も。
地域の名産フルーツを食べて育ったサーモンや、富士の湧き水で育つ紅富士サーモンなど,今すぐに食べたくなるようなご当地サーモンを多数紹介していただきました。お取り寄せができるサーモンも多いそうですが、現地でストーリーを感じながら食べるのがおすすめとのことでした。
皆さんもぜひ、旅行へ行った際にはご当地サーモンを食べてみてください!
サケにまつわるさまざまなコンテンツを展開
トークイベント以外にも、さまざまなコンテンツを通して来場者の皆さまにサケに触れていただきました。
「魚屋 天然堂」さんによる剥製展示
魚の剥製を作成している「魚屋 天然堂」さん(@uoya_tennendo)に、キングサーモンをはじめとしたサケ・マス類の剥製を展示していただきました。
イベント参加者は剥製を見て、その大きさに驚いていました。「こんな大きさのキングサーモン、ご自身で釣られたのですか?」と釣りトークに花を咲かせている姿も見ることができました。
イノウエダイスケさんによる「針金魚」展示
『サカナト vol.1』にも登場したイノウエダイスケさん(@zarigani1984)が制作した「針金魚」の展示も開催。こちらはイベント前から継続して展示しているので、イベント当日にお越しでない方でも観ることができました。
サクラマスやカラフトマス、イワナなど、大小さまざまなサケ・マス類約60匹の針金魚は、まるで店内を回遊するかのようでした。
山内創さんによる写真の展示
SAKANA BOOKS入口正面には、北海道北見市にある「北の大地の水族館」館長、山内創さん(@suymuc)が撮影したサケ・マスの写真を4枚展示しました。
水面から光が差し込む中でダイナミックな魚体を魅せるヒメマスや、一匹のメスをめぐって激しい闘いを繰り広げるサケなど、彼らの生きる環境がそのまま伝わってくるような臨場感のある写真たち。イベント来場者をサケ・マスの世界へと導いてくれました。
サケグッズ&サケ・マス本の販売、特典オリジナルグッズも
イベントのために新たに入荷したクリエイターの皆さまによるサケグッズや、サケ・マス本などで「サケマス本&グッズコーナー」も設置。La goutteletteさんのネクタイピンとブローチ、千歳水族館さんのクリアファイル、sakanazukiさんのキーホルダー8種、澄ノしおさんのトートバッグ、エコバッグ、ポストカード、ステッカー、イヨボヤ会館さんの書籍『鮭のごちそう』などが並びました。
また、プレミアムチケット購入者には、イラストレーター・きのしたちひろさんとコラボした「サケ大変身マグカップ」が特典として配られました。マグカップ目当てでイベントに参加したという人も。
協賛各社の<魚食推進に寄与する商品>をお土産に
今回のイベントを開催するにあたり、水産庁が制定した「さかなの日」賛同メンバーの一部企業よりご厚意で自社商品を提供していただきました。
キユーピー株式会社:鮭トマトソース、鮭バジルソース
株式会社おやつカンパニー:素材市場 いわしスナック、さばスナック
かね七株式会社:ほたるいか釜めしの素
株式会社ダイショー:フライパンで作るパエリアの素
株式会社丸善:魚河岸ソーセージプレーン、魚河岸ソーセージかに
参加者からは「こんな商品があるんだ」「(調味商品を手に)早速使ってみよう」といった声もありました。魚食を意識するきっかけになればうれしいです。
イベント会場「SAKANA BOOKS」について
イベントを開催したSAKANA BOOKSは、東京・新宿区に位置する、魚に特化した本屋です。
本だけでなく、雑貨や水産加工品、クリエイターさんによる自作グッズも用意しています。スタッフ一同、サカナが好きな皆さんと会えることを楽しみにしています。
SAKANA BOOKS概要
運営会社
株式会社週刊つりニュース
本屋SAKANA BOOKS営業日
土・日・月・火・水曜日(木・金曜日は定休日)
※その他年末年始休業・臨時休業日あり。
※最新情報はX(旧Twitter)をご覧ください。
営業時間
12:00~17:30
アクセス
都営新宿線「曙橋駅」A1出口より徒歩5分
丸の内線「四谷三丁目駅」2番出口より徒歩6分
所在地
東京都新宿区愛住町18-7(株式会社週刊つりニュース1階)
ホームページ:https://sakanabooks.jp
オンラインストア:https://sakanabooks.stores.jp/
X(旧Twitter):@SAKANABOOKS_( https://twitter.com/SAKANABOOKS_ )
Instagram:@sakanabooks_( https://www.instagram.com/sakanabooks_/ )
(サカナト編集部)