静岡県遠州地方の浜名湖北岸を走る路線「天竜浜名湖鉄道(愛称:天浜線)」に、12月12日〜2025年3月31日の期間限定で「アマモ駅」が設置されます。また12月15日からは、応募総数695作品のなかから選ばれたイラストデザインのヘッドマークを装着した「天浜線アマモ列車」が天浜線を走ります。
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本企画の目的は、アマモの現状や浜名湖に起きている環境変化、生態系への関心を高めることだといいます。
浜名湖の生態系に大きな影響を与えるアマモ
この取り組みは、静岡県の豊かな海を未来に残す活動などを実施する一般社団法人静岡UPが企画。地元で愛される天浜線を通して、浜名湖を守っていくための活動などを知ってもらうために実施するといいます。
アマモは日本各地に生えている海藻。タネで株を増やす増え方が陸上のイネと似ています。
根っこをかじると甘い味がすることから、「甘い藻」→「アマモ」の名前がつきました。アマモ場(アマモが生えている場所)は魚や貝、エビやカニなどの生きものが卵を産み、子どもを育てるのにちょうど良い場所になるため、「海のゆりかご」とも呼ばれています。
しかし、浜名湖では約11年ほど前から突然アマモが減り始めたといい、豊かな浜名湖の生態系に影響を与えているとされています。
知波田駅が「アマモ駅」に変身!?
浜名湖北岸を走る鉄道路線である天浜線は、掛川駅〜新所原駅を39の駅で結んでいます。このうち、新所原駅から数えて4駅目になる「知波田駅」の副駅名が、期間限定で「アマモ駅」となります。
駅名の看板には、天浜線アマモ列車のヘッドマークデザインコンテストで応募された695の作品の中から、「優秀賞」に選ばれた作品5点のデザインが掲載されています。
<天浜線アマモ探検ツアー>で浜名湖のアマモを学ぶ
また、天竜二俣駅とアマモ駅(知波田駅)を往復する特別貸し切り列車<天浜線アマモ探検ツアー>も開催。列車内では、浜名湖で起きている問題に関するクイズの出題や、アマモの専門家による解説を聞くことができます。
ツアー当日はアマモ駅で一旦下車し、マイクロバスでヤマハマリーナ浜名湖に移動。その後、桟橋から舟に乗って浜名湖を見学します。アマモがかつて生い茂っていた場所や、アマモ場の復活プロジェクトが行われている場所を見学することができるそうです。
ツアーの開催日は12月15日(日)、2025年1月18日(土)・26日(日)、2月8日(土)・22日(土)の全5回。ツアー申し込みなど詳しい情報は、天竜浜名湖鉄道の公式Webサイトで確認することができます。
※2024年12月12日時点の情報です
(サカナト編集部)