オオメハタ科の魚は美味しいぞ
オオメハタ科の魚はいずれも食用として扱われます。
オオメハタ属のオオメハタなどはとくに水深100メートル以深を狙う釣りではお馴染みのもので、釣り人からは「白むつ」と呼ばれることがあります。従来、同じ科に含まれていた高級魚アカムツとの対比のようです。
筆者はオオメハタ属の魚についてはワキヤハタ・オオメハタ・ヒゲオオメハタを2009年以降幾度となく食しており、刺身・塩焼き・唐揚げなどにして食べましたが、いずれの料理も美味でした。
日本産オオメハタ科の魚の中で唯一オオメハタ属以外の種であるバケムツも食用となります。残念ながらバケムツは珍しい魚であり、市場に上がることは少なく、入手は若干難しい部類に入ります。
身はピンク色が綺麗で脂もよくのり、刺身や塩焼きはきわめて美味しいものです。いずれの魚も機会があればぜひ食べてみてほしいと思います。
(サカナトライター:椎名まさと)
参考文献
益田一・荒賀忠一・吉野哲夫(1975)、魚類図鑑 南日本の沿岸魚、東海大学出版会
中坊徹次編(2013)、日本産魚類検索 全種の同定 第三版、東海大学出版会
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岡本誠・本村浩之(2024)、日本の深海魚図鑑、山と溪谷社
冨山一郎・阿部宗明・時岡 隆(1958)、原色動物大圖鑑2巻 脊椎動物魚綱・円口綱、原索動物、北隆館
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