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近所の川にもいる宝石みたいな魚<オイカワ>の魅力【私の好きなサカナたち】

Webメディア『サカナト』には様々な水生生物好きのライター(執筆者)が所属しています。そんなライターの皆さんが特に好きなサカナ・水生生物について自由闊達に語らう企画「私の好きなサカナたち」。今回はサカナトライター・あとーすさんによる「私の好きなサカナたち」をお届けします。

オイカワという魚を知っていますか。私の住んでいる熊本では、「ハヤ」あるいは「シラハヤ」と呼ばれています。

オイカワという魚は、日本在来の淡水魚の中で最も美しいといっていいほど、綺麗な魚体をしていることが知られています。今回は、この魚についてご紹介します。

オイカワは婚姻色が美しい

オイカワは春から夏にかけての繁殖期になると、オスの個体は青とオレンジの混じった婚姻色が発現します。

オイカワ(提供:PhotoAC)

この婚姻色の姿が非常に美しいのです。

私が住んでいる熊本の江津湖周辺にもオイカワはたくさん生息しており、江津湖は水が透き通っているため、水の中を泳ぐオイカワたちを上から眺めることができます。

水の中を泳ぐオイカワ(撮影:あとーす)

都市河川でも出会えるという魅力

オイカワは主に川の中流域に生息しており、住宅地を流れる川や農業用用水路などでもその姿を見かけることができます。

フナやコイ、カワムツなども都市河川でよく見かける魚ですが、オイカワはそれらと比べても群を抜いて美しい。

もちろん、フナやコイは釣り物として人気があって見た目もカッコいいですし、オイカワにもいぶし銀の美しさがあって個人的にもよく釣りの対象魚にするのですが、それにしてもオイカワは美しすぎる。

オイカワが綺麗なのは婚姻色の出ているオスだけではありません。

メスのオイカワも、綺麗な銀白色で、これまた別格の美しさがあります。体表にうっすらと縞模様が浮かんでいるのも魅力的なのです。

写真下が婚姻色の出ていないオイカワ(提供:PhotoAC)

釣りの対象魚としても楽しい魚

オイカワは淡水であれば様々なところにいる魚なので、釣りの対象魚としても非常に魅力的です。

仕掛けもとても単純。釣具屋にいけば、専用の仕掛けが300円から400円程度で販売されています。

餌はチューブタイプのものを使うと、管理が楽になります。ご飯粒などを餌にしても釣れます。

個人的に好きなのがルアーでの釣り。オイカワは魚食性も高いので、トラウト用の小さめのスプーン(食器のスプーンの丸い先端部分にフックを付けたような形状のルアー)を使って狙うことができます。

餌釣りだと簡単に釣れるのですが、ルアー釣りは非常に難しい。

オイカワもルアーをすぐに見切ってきて、なかなか釣れません。しかし、なかなか釣れない中で釣れた1匹がとても嬉しいのです。

淡水魚の魅力に気づかせてくれる魚

どこにでも生息していて、釣りやすく、見た目も美しい。そんなオイカワは、淡水魚の魅力に気づかせてくれる魚です。

子どもの頃に釣りをしていた時には、同じく「ハヤ」と呼ばれるオイカワとカワムツの区別がついていなかったのですが、大人になって両者の違いをはっきりと認識してから、世界が広がったような気がします。

ぜひ、お近くの川に出かけてオイカワを探してみてください。

(サカナトライター:あとーす)

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あとーす

ライトゲームを中心に釣りを楽しんでいます。メインフィールドは熊本県の上天草。川の魚を観察するのも好きです。

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