「自分の考えた最強の海鮮丼を作りたい！」と考えたことはありませんか？
筆者は先日、母と妹と共に訪れた青森旅行で誰もが抱くその夢を叶えてきました。
JR青森駅から徒歩5分ほどの場所にある「青森魚菜センター」では、自分の好きな具材をチョイスして、自分だけの海鮮丼＜のっけ丼＞を作れるのです。
ご飯をもらっていざ探検！
のっけ丼が味わえる「青森魚菜センター」は、観光地でありながら、地元の人々の生活にも欠かせない市場です。
入口を見てみると、数名が並んでいました。並んだ先で2000円を払うと、12枚つづりの食事券がもらえます。
市場内の各店舗を巡り、食事券と食材を交換するシステムになっているのです。
「のっけ丼」食事券（撮影：うえの かのん）のっけ丼は市場内にある休憩所で食べることができます。生モノなので持ち帰ることができません。
まずは全店舗をチェック！
初めの1枚は、指定されたお店で「丼ぶり（ごはん）」をもらってスタート！
2枚で大盛りにすることもできるようですが、ここは1枚でセーブ。残すは11枚です。
バラの1枚券を170円で購入することもできますが、今回は11枚という制限のなかでのっけ丼と向き合うことに。ちなみに、食事券1枚か2枚でお味噌汁と交換することもできます。
まずは食事券を使わずに全店舗を巡ってみることにしました。ビュッフェスタイルのお店でもまずは何があるか把握したいですよね。
新鮮な海鮮がたくさん……！
市場には、新鮮な海鮮が充実しています。
食事券1枚で交換できるものがほとんどですが、大トロや赤海老など高級食材や量が多いものは食事券が2枚必要なものもあります。
これは戦略が大事になるぞ……！と、食べたいものを決めながら各店舗を巡っていきます。
ご飯とお刺身 北都（撮影：うえの かのん）店頭には、小分けになっている食材と食事券の必要枚数が書かれたポップが並んでいます。
なるほど、ここから選ぶのか。
予想以上の種類に圧倒されつつも、欲しい食材とお店の場所をなんとなく記憶しつつ、市場を一周しました。
1枚目は「ホタテ」に！ ゲーム感覚で楽しい
そして、いよいよ食材を交換することに。
「ホタテお願いします！」と言うと、「はいよ！チケット1枚ね！」という威勢のいい返事とともに、ご飯の上に食材を乗せてくれました。
チケットを渡して取引完了。ゲーム内のクエストをクリアしているみたいで、なんだか楽しいです。
市場の方々はとても優しく、「活イカがおすすめだよ！」とか、「シロウオは今だけだよ～！」とおすすめの食材を教えてくれます。ついつい、予定になかった活イカとシロウオをゲット。
隣を見ると、同行していた妹はネギトロを2つ追加しています。こういう楽しみ方もできるのか！と感心。
それを見て、マグロが大好きな私は中トロが乗っている丼に赤身も追加。なんともぜいたくな気分です。
市場を見て回るのもとても楽しい
さて、のっけ丼を作りながらなんとなく市場も観察してみます。
ヒラメの生け簀があったり、大量のメヒカリを見つけたりとか、眺めているだけでとても楽しい。
市場内で見つけたメヒカリ（撮影：うえの かのん）市場なので、魚の切り身や1尾売りはもちろん、調味料やお土産、店主のハンドメイド製品……と、様々なものが陳列されています。
お刺身は魚屋で購入すれば、お持ち帰り用に用意してくれるそうです。
今回はのっけ丼以外のものを購入する時間がなかったのですが、次に来た時にはもう少しゆっくり見たいと思いました。
旅行で行く際には、時間にも荷物にも余裕を持って訪れることを強くおすすめします！
＜のっけ丼＞完成！ 自分が考える最強の海鮮丼
さて、自分の考えた最強の海鮮丼、もとい＜のっけ丼＞が完成。市場内にある休憩所に席を見つけて、お披露目会です。
まずは私が作ったのっけ丼から！ マグロやカンパチ、イクラの赤色と、活イカとシロウオ、ホタテの白色が美しく重なりあっています……。
筆者が作った＜のっけ丼＞（撮影：うえの かのん）私の好きなものしか乗っていないのですから、それはもう本当に美味しい海鮮丼でした。
活イカは吸盤が指にくっつくほどの新鮮さ！ コリコリとしたイカの食感もとても楽しく、食べ進めるうえでのアクセントとなりました。
マグロやカンパチ、イクラも非常に美味しかったです。
＜のっけ丼＞は人それぞれ
妹の海鮮丼を見ると、大胆な切り身がゴロゴロと乗っています。さらに赤海老が顔を覗かせており、とてもボリューミー。
妹が作った＜のっけ丼＞（撮影：うえの かのん）海鮮丼に乗っている食材は、私のものより1種類多かったです。食事券1枚で交換できるものを多くセレクトしたそう。こういった計画を練ることも、のっけ丼の楽しいところです。
今回のっけ丼に誘ってくれた母は、見事なバランス感で素敵な海鮮丼を作っていました。これもまたおいしそう。大きなサーモンと奥にひそんでいるウニがポイントだとか。
母が作った＜のっけ丼＞（撮影：うえの かのん）母は「マグロのアタマがあぶらたっぷりでとても美味しかった！」と喜んでいました。
なお、お酒や飲みものは食事券ではなく現金で購入することが可能。休憩所には、お水とお茶の給茶機も設置してあったので、飲み物は購入せずとも問題ありませんでした。
また、お醤油やわさびは休憩所のテーブルにセットされていました。
青森旅行ではぜひ＜のっけ丼＞を！
自分の好きな海鮮丼をとびきり美味しい食材で作る、楽しく美味しい体験となりました。
どの食材もとても鮮度が高く美味しいので、初めて食べる食材にチャレンジするのも良いかもしれません。
青森に旅行の際はぜひのっけ丼を味わってみてください！
（サカナトライター・うえの かのん）
