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春に旬を迎える<桜鯛>とはどんな魚? サクラダイや花鯛との違いも解説

この時期になると魚屋やスーパーで桜鯛という魚を目にする機会が増えます。

この桜鯛とは一体なんなのでしょうか? この記事では桜鯛についてご紹介します。

桜鯛とは?

マダイ(提供:PhotoAC)

桜鯛(さくらだい)とは3~5月に産卵期を迎えたマダイのことであり、桜が咲く季節のマダイであることや体色が鮮やかなであることからこのような呼び名が付きました。つまり、桜鯛とマダイは呼び名が異なるだけで同じ魚ということです。

この時期のマダイは産卵に向けて栄養を蓄えており、マダイの旬の一つに数えられます。春になると定置網などで漁獲された桜鯛がスーパーや魚屋に並ぶ光景を見ることができます。

桜鯛の調理法は多岐にわたりますが、シンプルに刺身や塩焼きでも食べても美味しいですし、蒸し物や煮つけで食べても大変美味しい魚です。また、少し手間はかかるものの桜鯛は皮の下に旨味があるので皮を活かした湯霜造りで食べてもよいでしょう。

鳴門鯛も春が旬

鯛とえいば徳島県の鳴門鯛も有名です。潮の流れが強い鳴門海峡で育ったマダイはひれをよく使うため骨に瘤(こぶ)ができると言われており、これを鳴門骨とも呼びます。マダイの他にタチウオも骨が瘤状になった個体がしばしば発見されています。

激流で育った鳴門鯛の身は引き締まっており、コリコリとした食感が特徴。そんな鳴門鯛も産卵を控えた3~5月はやはり桜鯛と呼ばれ、珍重されています。

桜鯛と間違えやすい魚たち

桜鯛という別名を持つマダイですが、魚の世界にはこれに似た名を持つ魚がいくつか存在します。

桜鯛とサクラダイ

雄のサクラダイ(提供:PhotoAC)

一般的に「さくらだい」というとハタ科のサクラダイを思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。桜鯛とサクラダイは見た目からも分かるように全く別のグループに属する魚で、桜鯛(マダイ)はタイ科に属するのに対して、サクラダイはハタ科(ハナダイ科とする研究もあります)に属し、名前にタイとつくもののタイの仲間ではありません。

またサクラダイは桜鯛とは異なり、食用になることはなくむしろ観賞魚用としての需要が高い魚で、水族館ではもちろんのことペットショップでもしばしば見かけます。また、釣りでもお馴染みの魚で、岩礁に大きな群れを作ることから、一度釣れだすと連続して釣れることも多々あります。

桜鯛と花鯛は違う魚

チダイ(提供:PhotoAC)

桜鯛に少し名前の似た花鯛と呼ばれる魚もいます。

花鯛の正式名称はチダイ。マダイと同じくタイ科に属する魚で、マダイ同様に日本各地で食用なる魚です。チダイは漢字で「血鯛」と書き、鰓蓋の赤い部分が血のように見えることからこのような名前が付きました。マダイと比較すると身が水っぽく鮮度の低下も早いため、比較的安価であることも本種の特徴ですが、決して味が悪い訳ではありません。

身はやや水っぽいものの鮮度の良いものは非常に美味であり、酢〆や干物などの水分を抜いた調理法に最適の魚です。

産卵期に備えて栄養を蓄えたマダイの味は格別です。手の込んだ料理が苦手という人でも、鱗と内臓を取って塩焼きにするだけでも美味しいので、今が旬の桜鯛を味わってみてください。

(サカナト編集部)

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サカナト編集部

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