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3歳のときから魚好き

━━━ ⽔⽣⽣物を好きになったきっかけは何ですか︖

きっかけがわからないくらい前で。兄貴が4歳上なんですけど、僕が3歳のときにはもう釣りバカになってて。親に毎週釣りに連れて行ってもらって、釣りとかガサガサ採集とかで生き物を捕まえて、家で飼育するのが好きでした。

特に名前もわからない幼魚を捕まえて、大きく育ててから図鑑で同定するのが楽しかったんです。

3歳の時からそういう生活だからきっかけは覚えてないけど、そういう親と釣り好きの兄を持つ環境だから、必然的に魚好きになりました。ちなみに今は16個の水槽を所有しています。

(提供:株式会社Sacana)

━━━ 水族館にも行くことはありますか。

そうですね。国内外含めどこに行っても水族館があれば絶対に行くくらい好きです。

山梨県立富士湧水の里水族館 森の中の水族館。そこが今まで一番好きだったんですが、このあいだ世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふにいったらそっちもすごくて!

展示されている魚の他に、全体の雰囲気も好きですね。

イワナが好きな理由

━━━ ⼀番好きな⽔⽣⽣物は何ですか。どんなところが好きですか︖

イワナです。ほっぺがかわいい。

小さい頃はドジョウが好きだったんだけど、伝わらないかもしれないけれど、イワナも他の魚と比べるとドジョウみたいな振る舞いをするのでかわいいんです。

初めてイワナを釣ったときに「これドジョウだ」って思ったんです。ほっぺの質感とか、体のくねり方で。普通の魚ならそこまでくねくねしないんですよ。イワナはドジョウとかウナギみたいにくねくね動くんです。

(提供:株式会社Sacana)

ヤマメとかは水からあげると横に倒れちゃうんですよ。でもイワナは立つこともあるんです。

で、くねくねしているから、ドジョウとかにしかみえないんです。水が増水したときとか、見たことないけどイワナって陸を歩いて滝の上をのぼるやつもいるっていう話は聞きます。

イワナはドジョウの仲間だと個人的には思っています(笑)

━━━イワナはいくつか亜種がありますが、なかでもこれが好き!っていうのはありますか。

釣り人が釣りたい幻のイワナはヤマトイワナなんです。ヤマトイワナは日本アルプスとかそっちの方にしかいなくて。

ただ僕は、ヤマトイワナじゃなくて一般的なニッコウイワナの方が好きなんです。

ヤマトイワナをずっと狙っていた時期はもちろんあったんですが、なんか違うなとおもって。あえてニッコウイワナ。なかでも70cmとかになるやつもいるんです。日本で一か所、二か所だけなんですけれど。

場所はだれにも明かせないけれど、釣りキチ三平の漫画に出てくるようなサイズの魚を実際に狙ってるんです。ヌシというか、日本、世界記録を変えちゃうくらい。

自然というアートに触れて、豊かに生きてほしい

━━━ 制作に関して、どんなときに楽しさや喜びを感じますか︖

ルアーについては、それで実際に魚が釣れた時は嬉しいですね。

タウオルについては、仲間がいい写真を撮って、仲間が製造して、製品ができてきたときです。あの写真で、あの手触りというのがたまんない。

(提供:株式会社Sacana)

━━━作品を通してどんなことを伝えたいですか︖

僕は父親が芸術家だから小さい頃からさまざまなアートに触れる機会があったけれど、音楽と料理以外は自然の方がアーティスティックだと思ってます。自然に触れるということはアートに触れるということと同義だと。

ひどく落ち込むことがあってもアートがあれば救われることもあるし、貧しくても豊かさを知ることができます。自然というアートの魅力に一人でも多くの人が気付いて豊かに生きてほしい。うちの作品がそのためのきっかけとなれたら嬉しいです。

なんだかミュージシャンのインタビューみたいになってて、自分で言っててもちょっと恥ずかしいんですけれど(笑)

基本的にはこういう考えでやってます。自然にもっと触れませんか?っていう。

釣りと料理で喜びを共有できる

━━━自然に触れる方法でおすすめはありますか。

僕は釣り針屋さんなんで、ポジショントークになっちゃうかもしれないけれど、釣りはすごくおすすめです。

なぜなら、釣りのいいとこって、見てるだけ、捕るだけじゃなくて、締めて食べたりする。命をいただくという面では、釣りは環境負荷が高いという意見ももちろんあると思うんですけれど、僕はいいことだと思っていて。

釣った魚を持って帰って自分で美味しく料理して、家族や仲間と美味しくその魚を食べたら、喜びを共有できるんです。

(提供:株式会社Sacana)

釣るだけじゃなくて、食べる楽しさ。こんなおいしいものが、自分で捕って食べれるんだっていう。そこの感動は、そこまでやってるひとじゃないとわからない。

それにまさる感動や喜びってなかなかないんですよ。人間って美味しい食べ物を食べたときめちゃめちゃ嬉しいじゃないですか?

自分で釣った魚なんて、スーパーで買った魚よりはるかに美味しい。あとは、料理ができるスキルがあるかっていう(笑)

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サカナト編集部

サカナト編集部

サカナに特化したメディア

サカナに特化したメディア『サカナト』。本とWebで同時創刊。魚をはじめとした水生生物の多様な魅力を発信していきます。

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