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ヨウラククラゲは奇妙なクラゲ

ヨウラククラゲは変わった面が多く、なかなか奇妙なクラゲです。中層での生息密度は高く、その密度がそのまま沿岸に現れることもあります。

外洋性のクラゲや幼魚・プランクトンなどが沸いている時は多くの場合で本種も現れますが、居ない時は全く現れずないこともあります。

同じ水深と環境に生息するクラゲの中には、春になっても継続して浅瀬に現れるものもいますが、筆者がよく訪れる漁港では、春になるとヨウラククラゲはパタリと現れなくなります。

体が丈夫で再生能力も高い

そして、体が丈夫で再生能力も高いのですが、飼育は難しく、数日で弱ってしまいました。

再生途中の個体(提供:俊甫犬)

近縁種に、ナガヨウラククラゲというヨウラククラゲよりも遙かに長い種類がいます。

ナガヨウラククラゲ(提供:俊甫犬)

こちらはヨウラククラゲとは比較して珍しく、あまり出現することはありません。ですが、水面に保護葉がちらほらと漂っていることがあります。

クラゲの仲間はいろいろ

彼らはクダクラゲの仲間で一般的なクラゲとかけ離れた体の構造をしているため、一目でこれがクラゲだと分かる人は少なく、サルパなどの他の種類の浮遊生物だと勘違いされることが良くあります。

これをクラゲの仲間だと知ると驚く人も多いです。

クラゲにはまだまだ知られていない面が多くあります。その片鱗をヨウラククラゲから知るのも悪くはありません。

(サカナトライター:俊甫犬)

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俊甫犬

採集活動をかれこれ8年間。幼いころは海の生き物は手が届きにくいものだと思ってましたが、岸壁採集を始めたことにより意外にも色々な生き物に出会えました。

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