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小さい=手間多し! 無難に大容量で始めた方がストレスはない?

ということで、今回は実際に筆者がこの1年と少しの間でメダカ鉢を使ってのビオトープ構築で得た経験を元に、意外と多い手間についての話をしていきました。

「維持をする」というのがビオトープの醍醐味ではあるんですが、あまりにその手間が多いとしんどくなってしまいます。

ただし、小さな容器で始めるビオトープもデメリットばかりではありません。

容器が小さいということで、リセットするのもあまり労力を使うこともないのは嬉しいところ。下に敷いた底砂の色を変えたいとか、根がこんできた植物の株分けをしたいとか、そういう場合にはメダカ鉢ぐらいのサイズは断然、取り回しが簡単です。

石積み式に変更したメダカ鉢ビオトープ。小さいからこそリセットもラク(提供:松本ミゾレ)

また、あえて足し水をサボることを前提とした維持方法もあります。植える植物を地上でも抽水状態でも、どちらでもそれなりに育つショウブやセリなどにしておくと、水が少なくなっても維持できます。気付いたころに足し水をしてやれば、十分維持が可能です。

あるいは、その植物すら枯らす環境を想定した維持も良いですね。カイエビやホウネンエビ、カブトエビなど短命かつ水が干上がった後に耐久卵を残す生き物を入れておけば、たとえ水がなくなっても卵は長く乾燥に耐えて残ります。気が向いたら翌年の春先にでもまた水を入れてみれば、孵化した幼生が現れますので、その観察を楽しむことが可能です。

こうしたことも、小さな容器ならではの手軽な楽しみ方なので、あえて水を足さないというやり方を試してもいいかもしれません。

もちろん容器は大きい方がやりやすいのですが、小さい容器も上手く使いこなすことで、充実の自宅ビオトープは十分実践できますよ!

(サカナトライター:松本ミゾレ)

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松本ミゾレ

松本ミゾレ

史上初、ゴンズイ玉に足を突っ込んで無傷だった男

フリーライター。猫、クサガメ、金魚、メダカ、ドジョウなどと暮らす。ベランダにトロ舟を設置して数年経過するも、まだタガメは飛来せず……。 水の生き物が大好きな水恐怖症。

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