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磯採集に適したシーズンは?

磯採集は1年中行うことができますが、採集したい魚のジャンルにあわせて季節を選ぶことになります。

死滅回遊魚を狙うなら夏〜秋が最適

一般的に人気な「死滅回遊魚」であれば、日南海岸など九州南部では早い年では4月ごろから姿を現しますが、多いのは6月から11月ごろまでで、高知県西部でも同様。関東地方では7月下旬~10月いっぱいまでは楽しめるでしょう。

オヤビッチャの幼魚はシーズン初期から見られる(提供:椎名まさと)

なお、筆者は2019年5月の大型連休に千葉県の磯でシマスズメダイを採集しているのを見たことがあります。

オヤビッチャも極めて早い時期に磯で見られ、この仲間が採れるようになると「死滅回遊魚採集シーズンの開幕!」といってもいいかもしれません。

ハゼの仲間は種によって採集できる時期が変わる

ハゼの仲間を採集できるシーズンは種によって異なります。

キヌバリやチャガラなどの高水温に弱い種を採集するのであれば4月~7月までと11月から翌年の4月まで。イソハゼやアゴハゼ、クツワハゼなどの種はほぼ年中見られます。

ハゼ科のキヌバリはやや低い水温を好む(提供:椎名まさと)

カエルウオなどは関東では夏から秋に小型個体を採集できます。また、高知県西部では8月に小型のカエルウオが多数波打ち際で見られました。カエルウオの仲間は大体5センチ前後のものが飼いやすいです。

冬の2月に千葉県で10センチはありそうなカエルウオを採集しましたが、このような個体はなかなか配合飼料を食べないので飼育が難しいところがあります。逆に小さい個体も頻繁に餌をやらないといけないためこちらも難しいです。

ダンゴウオやスナビクニンなどは1〜2月が狙い目

ダンゴウオやスナビクニンなどは冬の夜、1~2月ごろがシーズンです。

冬の夜、よく潮がひいたときに採集しますが、夜ライトを光らせての採集になりますので、アワビやサザエなどの密猟と間違えられないように注意しなければなりません。

2月の冬の磯は足元に注意(提供:椎名まさと)

なお、ダンゴウオやスナビクニンは高知県や宮崎県などには生息していないようです。

磯で思い出を作ろう

今回は磯採集で出会える魚について解説しました。

みなさんも磯に出て、かわいい魚と出会い、思い出をつくりませんか。

(サカナトライター:椎名まさと)

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椎名まさと

魚類の採集も飼育も食することも大好きな30代。関東地方に居住していますが過去様々な場所に居住。特に好きな魚はウツボ科、カエルウオ族、ハゼ科、スズメダイ科、テンジクダイ科、ナマズ類。研究テーマは魚類耳石と底曳網漁業。

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