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アフリカでは<毒ガエル>も食べちゃう?

アフリカ各地でもカエルが食用にされます。

特によく食べられるのがアフリカウシガエル。体長が25センチ近くに達する超巨大カエルです。

煮込むと肉が膨張してしまうため、調理に手間をかけて炭火焼などにされますが、鶏肉に似た味の絶品食材とされます。

アフリカウシガエル

ブルキンファソなど一部の地域では、なんと皮膚に毒があるヒキガエルも食用にされます。皮をはいで洗ったうえで、干物にして食べるようです。

中央アフリカに生息するケガエルは、オスに毛のようなものが生える奇妙なカエル。カメルーンでは子宝をもたらす霊験があると信じられており、焼いて食べられることが多いようです。

日本人が未知の食材・カエル

カエルは高タンパク低カロリーで味や食感もよく、世界で愛される食材です。

日本ではカエル食は広まっていませんが、日本人は他の地域で見向きされない食材から料理を生み出す達人。何かのきっかけから、世界が驚く新しいカエル料理が生まれるかもしれませんね。

(サカナトライター:浅川 千)

参考文献

Nature Conservation(2023,2)-”European Union Imports of Frog Legs: An Analysis of Trade Patterns and Ecological Implications”

A short history of frog eating-the Guardian

Salamandra(2008,2)-The importance of frogs to the livelihood of the Bakossi people around Mount Manengouba, Cameroon, with special consideration of the Hairy Frog, Trichobatrachus robustus

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浅川 千

浅川 千

転生するならマナティー希望

研究者を志して進学した大学で旅の魅力にとりつかれ、あれよあれよと脱線。サイエンスと人間文化の両面で自然の魅力を発信することが使命です。魚は見て楽しむべきか食べて楽しむべきか、それは永遠の課題……。

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