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六畳の部屋に水槽だらけ

目の前が海で、これだけたくさんの生き物に毎日会える環境です。ハナオコゼに限らず、様々な生き物を飼育してみたいという気持ちが抑えられるはずもありません。ドンドン増えていき、気づいたらごちゃごちゃで大変なことになっていました。

増えすぎた水槽(提供:みのり)

自分の生活スペースを圧迫しても、飼育チャレンジはやめられません。六畳の部屋はどんどん狭くなっていきましたが、筆者自身の幸福度はどんどん増していきました。

飼育していたヒラスズキ(提供:みのり)

<海のそばの生活?にはデメリットもある

如何にも楽しそうな(実際に楽しい)海のそばの生活という風に書きましたが、最後にデメリットもしっかりご紹介します。

まず当たり前ですがこれだけ水槽を置くと湿気がすごいです。換気と温度をするため、年中エアコンは止められません。そのせいで電気代はどうしてもかかってしまいます。

また人によってはポンプや水の音が気になり、寝る時に気になってしまうこともあるかもしれません。

恐らくミナミイスズミの幼魚、流れ藻から採集(提供:みのり)

また筆者の水槽の増やし方や置き方は、ほぼ生き物そのものを観察・飼育することに特化した水槽です。オシャレなアクアリウムなどではありません。

そのため、正直見た目は良くありません。友人はもちろん、気になる異性の子なんかも、中々呼びづらくなってしまいます。

アマモ場にいたヒメイカ、飼育できる自信がなかったので観察して逃がしました(提供:みのり)

塩害や災害時の危険にも注意が必要

家の周辺は潮風が吹いているため、常にどこもかしこも塩でベタついています。また塩により、外に自転車などを置いているとあっという間に錆びてしまいます。

よく言えば潮の香りを楽しめますが、悪く言えば塩害があるとも言えます。

また災害時には危険が伴いやすいという点も注意が必要です。筆者は引越し前にハザードマップを確認し、災害時の安全性や避難場所等もしっかり確認しましたが、ここを怠ると場所によっては危ないかもしれません。

海は楽しいですが、同時に危険な存在であることも理解するべきです。憧れだけで海のそばの物件を選ばず、災害時の対策や安全性は最大限重視しましょう。

こうした問題点も理解した上であれば、海のそばの暮らしは非常に面白いです。四方を海に囲まれた日本は、それだけたくさんの海沿いの家があるはずです。

もし、海の近くに引っ越すことになったら、色んな海の生き物たちを探してみてくださいね。

(サカナトライター:みのり)

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みのり

みのり

センス・オブ・ワンダーを大切に

水族館に関するお話やフィールドワーク体験の記事を中心に、自然環境の素晴らしさやそれらを取り巻く文化的なお話もお伝えしていきます。

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