オオサンショウウオはどこで見られる?
ヒルゼン高原センターの115センチ越えの飼育個体(撮影:額田善之)夜行性の希少生物なので、野生ではほとんど見ることができませんが、多くの水族館などで観賞できます。
足立区生物園(東京)や世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ(岐阜)、琵琶湖博物館(滋賀)、京都水族館(京都)など、多くの水族館で観察することができる生きものです。水族館に行ったらぜひ、オオサンショウウオを探してみてくださいね。
また、岡山県真庭市のオオサンショウウオ保護センター(はんざき保護センター)や、安佐動物公園(広島)、瑞穂ハンザケ自然館(島根)など、主要な水族館以外の施設でも観察することができますよ。
岡山県北の蒜山高原にある遊園地「ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク」の駐車場の隅でも飼育されているので、遊園地で遊ぶ際にはぜひオオサンショウウオも観察してみてください。
もし、川でオオサンショウウオを見かけた場合、生死にかかわらず役所へ連絡が必要です。捕獲すると処罰を受ける恐れがあるため、気をつけましょう。
川が増水したあとなどに稀に流されてくる場合があります。つい先日も、岡山県北でオオサンショウウオが見つかった事例が発生したそうです。
つぶらな瞳の大きなお口の愛嬌のあるオオサンショウウオ。じっくり観察して、オオサンショウウオの魅力に浸ってみませんか。
(サカナトライター:額田善之)
参考文献
真庭市-ひと・しぜん・いきもの 伝説の川の王者王サンショウウオ
環境省-オオサンショウウオ以外のオオサンショウウオ属及び オオサンショウウオ属内の種間の交雑個体
安佐動物公園飼育記録集-オオサンショウウオの生態と保全の現状
環境省-【ご注意下さい!】オオサンショウウオ属の譲渡規制について
岡山理科大プレスリリースーオオサンショウウオの骨組織は絶滅した両生類に類似 現生動物に類例なく、「生きた化石」を骨が裏づけ