東京都豊島区のサンシャイン水族館は、9月16日~25日のSDGs週間に合わせて、「サンシャイン水族館 SDGs WEEK」を開催します。
気候変動が生きものたちへ与える影響とその現状を伝え、私たちが生活の中で環境保全のためにできることは何なのかを考えるきっかけづくりのイベントです。
飼育展示されているサンゴやペンギンに焦点を当てる
「サンシャイン水族館 SDGs WEEK」では、サンシャイン水族館で飼育展示されているサンゴやケープペンギンに焦点をあて、気候変動の影響を紹介します。
ケープペンギンは気候変動の影響で絶滅の危機に瀕しており、サンゴ礁も海の高水温化による白化現象が進んでいるなど、生態系は深刻なダメージを受けています。

本イベントでは、野生下での生きものたちの現状を解説パネルを通して詳しく紹介。
4000日以内に自然絶滅する可能性があるとされるケープペンギンの個体数の推移を羽を使って表現することで、個体数の推移を一目で実感できるような展示を行います。
気候変動を止めるための「宣言カード」を配布
気候変動の抑制に貢献するための行動を日々の暮らしの中でも意識できるよう、来館者には「宣言カード」をプレゼント。

このカードには、気候変動を食い止めるための具体的な行動が書かれており、手帳やスマートフォンケースの裏など、いつでもめにする場所に入れることができます。
アクアポニックス水槽で育った野菜を活用
サンシャイン水族館では、SDGsを身近に感じてもらうため、2023年5月からアクアポニックス水槽の展示を開始しています。

アクアポニックスとは、水槽で飼育される魚の排泄物や食べ残しを水中の微生物が分解し、それらを水槽に取り付けた植物が栄養として吸収することで、浄化された水が再び水槽へと戻る仕組み。自然界の縮図とも言える資源循環の仕組みを利用する、環境配慮に優れた農法です。
サンシャイン水族館のアクアポニックス水槽では、レタスやイチゴを育て、館内の生きものたちの餌として活用。そして、今回は水槽で育てたレタスをグリーンイグアナに与え、そのシーンをサンシャイン水族館の公式SNSで公開するそうです。
サンシャイン水族館で地球の現状と対策を学ぼう
サンシャイン水族館は、「生き物たちの居場所を無くさないこと」「現状を伝える機会を無くさないこと」「”他人事”ではなく“自分ごと”として感じて欲しいこと」を発信。生きものたちのために普段の行動を少しでも変えられるようなイベントを目指すとのことです。
気候変動が生きものたちへ与える影響を学び、普段の行動を見直してみてはいかがでしょうか。
詳細は株式会社サンシャインシティのホームページで確認できます。
※2025年8月30日時点の情報です
(サカナト編集部)