一般社団法人海のごちそう推進機構と一般社団法人 海と日本プロジェクト岐阜は10月14日、日本の豊かな食文化を継承し輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 岐阜県」を開催します。
実際に魚をさばきつつ、地域の環境変化や魚種の変遷について学べるほか、郷土料理に根差した調理を体験するイベント。応募の締め切りは9月19日です。
岐阜県の県魚「鮎」
10月14日に開催される「日本さばける塾 in 岐阜県」。今回、さばく魚は岐阜県の県魚でもある「鮎(アユ)」です。
アユはアユ科アユ属に分類される魚で、日本の食文化に欠かせない魚の一つといえるでしょう。
アユ(提供:PhotoAC)また、「両側回遊」をする魚としても知られ、一生の中で川と海を行き来します。そのため、アユにとって川と海は密接な関係があるのです。
伝統漁法を通して魚や環境について学ぶ
海なし県である岐阜県の子どもたちにとって、海は物理的、心理的に遠い存在であり、海洋汚染や地球温暖による海洋環境の変化についての知識があっても「関係ない」と考えてしまいがちだといいます。
そこで、「日本さばける塾 in 岐阜県」では公募した県内の小中学生の親子を招待し、伝統漁法を通して魚や環境について学ぶ機会を提供。
「板取川 洞戸観光ヤナ」で行われる「魚の学び講座」では、社長である船戸忠幸さんが講師を務め、自身の経験から自然環境の破壊が海、川、魚に与えている問題や、環境を守っていくための願いなどが語られる予定です。
岐阜県の観光ヤナ漁(提供:PhotoAC)講座後には、岐阜県のおける伝統漁法「ヤナ漁」を体験。実際に獲ったアユをさばいて調理することで、魚や海への関心が深まることや海の問題を自分のこととして捉え、問題解決へのアクションに繋がることが期待されています。
アユを通して環境について考える
今回、開催される「日本さばける塾 in 岐阜県」では岐阜県の伝統漁法である「ヤナ漁」に加え、実際に獲ったアユをさばいて料理する調理体験をすることが可能です。
これにより県内の子供たちが魚や海への関心が高まることや、「魚を守るために川をきれいにした」という行動に繋がることが期待されています。
応募方法などの詳しい情報は、日本さばける塾in岐阜県HPで確認することができます。
※2025年9月16日時点の情報です。
(サカナト編集部)