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深海のような環境に適応した生物

急流が谷を深く削り、最大水深は220~240メートルに及びます。水深200メートルを超えると光がほとんど届かず、水圧も高い深海のような環境になります。

下流では、目や体の色が退化した魚が複数種みつかっています。これは、洞窟や深海の魚・エビなどと共通する特徴。暗黒の川底に、固有の生態系が広がっていると考えられるのです。

淡水と海水がまざる河口汽水に適応した生物

川の勢いが強いため、河口でもデルタが形成されません。周辺にはマングローブ林や港、プランテーションが広がっています。

汽水域では、塩分濃度の変化に耐性をもつ生物がみられます。

汽水に適応しているのが特徴<ティラピア>

ティラピア(提供:PhotoAC)

ティラピアも、コンゴ川全域に広く分布するグループです。特に汽水に適応しているのが特徴で、河口でもよくみられます。

ワニの仲間

コンゴ川全域にナイルワニやニシアフリカワニなどのワニが生息しています。

河口付近の淡水域に生息していますが、時折汽水域に侵入することもあります。

マナティー

マナティー(提供:PhotoAC)

マナティーは沿岸や河口だけでなく、かなり内陸の淡水域にも進出します。

河口一帯はマナティーの生息地。また、この周辺にはウミガメも生息しているようですよ。

オオメジロザメ

世界各地の沿岸に生息する、全長3メートルを超える巨大なサメ。内陸の淡水域まで遡上します。

遠くの自然にも目を向けてみて

日本の川とはあまりに違うコンゴ川の生物、いかがでしたか?私たちからすると不思議な生きものが多く生息している、多様性豊かな河川ですよね。

ただ、現地の人たちから見れば、日本もまた珍しい生物だらけの国。お互いかけがえのない自然を守っていきたいと改めて感じました。この記事を読んだ皆さんも、日本だけでなく遠くの自然に目を向けてみてくださいね。

(サカナトライター:浅川 千)

参考文献

ナショナルジオグラフィックークサガエル、コンゴでカエル再発見

Ramsar Sites Information Service-Parc national des Mangroves

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浅川 千

浅川 千

転生するならマナティー希望

研究者を志して進学した大学で旅の魅力にとりつかれ、あれよあれよと脱線。サイエンスと人間文化の両面で自然の魅力を発信することが使命です。魚は見て楽しむべきか食べて楽しむべきか、それは永遠の課題……。

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