兵庫県神戸市にある水族館「神戸須磨シーワールド」は12月8日、ユウレイクラゲの展示を開始しました。
神戸須磨シーワールドによる同種の展示は初。展示される個体は、同館内で繁殖したプラヌラ幼生を育てたものです。
ユウレイクラゲってどんなクラゲ?
ユウレイクラゲは、旗口クラゲ目ユウレイクラゲ科ユウレイクラゲ属に分類され、本州太平洋岸や瀬戸内海、九州沿岸などに広く分布し、主に夏から秋にかけて沿岸で見られます。
傘の直径が30センチ程のものが多く、最大50センチに達する大型のクラゲです。
ユウレイクラゲ(提供:株式会社グランビスタ ホテル&リゾート)白色から乳白色の体色と多数の長い触手が特徴です。
野外では時に大量発生することもあり、漁業や養殖業への影響が指摘される一方、その独特の姿から観賞対象としても注目されてきました。
水族館ならではの見どころ
今回展示される個体は、クラゲの受精卵が孵化した最初の段階である「プラヌラ幼生」から育てられたものです。
昨年採集したユウレイクラゲのオスとメスを同じ水槽で飼育していたところ、放精・放卵を確認し、プラヌラ幼生を回収。プラヌラ幼生を直径8センチほどまで成長させることができたため、今回展示することなったといいます。
名前の通り、幽霊のように柔らかい体をゆらゆらと漂わせて泳ぐ姿を観察することができるそうです。
神戸須磨シーワールドでユウレイクラゲを観察しよう
クラゲライフユウレイクラゲ(提供:株式会社グランビスタ ホテル&リゾート)神戸須磨シーワールドの「クラゲライフ」では、ユウレイクラゲのほかにも、姿形や大きさの異なるクラゲたちが展示されており、それぞれの生態や特徴を比較しながら楽しむことができます。
なお、生きものの状態によっては、展示内容が変更・中止となる場合があるため注意が必要です。
詳細は神戸須磨シーワールドの公式ホームページに掲載されています。
※2025年12月8日時点の情報です
(サカナト編集部)