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美しい川鮭画の展示

店内には若林さん秘蔵の作品展示コーナーも設置されました。

画家、小説家の本山賢司さんが、青森県の奥入瀬川で描いた川鮭のスケッチです。

本山賢司さん画「奥入瀬の川鮭」一部
上がメスで下がオス。海にいる時の「銀毛(ぎんけ)」に対し、川に遡上したサケは、まるで地衣類に覆われたブナのような模様になることから「ブナ毛」と呼ばれます。川鮭の淡くも深い色合いが見事に描かれています。(若林さんによる解説から引用)
本山賢司さん画「奥入瀬の川鮭」

来場した参加者の皆さんも、その力強い筆致、そして美しさに魅入っていました。

新潟・村上のイヨボヤ会館オリジナルグッズも

店内には、トークイベントの内容に合わせてサケグッズが揃いました。

平井さんのお話に登場した岩手県からは、サケをはじめとする南三陸水産物食材を紹介するブックレットや、サケの一生を描いた「サケ生(せい)すごろく手ぬぐい」などが並びます。

これらは海の生物や自然環境をテーマとするオリジナルグッズの制作・販売や、自然に親しめる書籍や博物グッズを販売されている海研いであるミュージアムショップ(特定非営利活動法人 海の自然史研究所)さんのお品物。

また、若林さんのお話にも登場した、公益財団法人イヨボヤの里開発公社(イヨボヤ会館)さんのオリジナルグッズも目を引きます。

布製手づくり鮭マスコットの『みおもて遡(のぼる)さん』『塩引きクン』は、若林さんのお話にもあったように尾が上、頭が下の吊るし方、そして「止め腹」が忠実に表現されています。

そして生まれ育った北海道をはじめ自然や生きものをボールドなラインで描くタナカ ヤスオさんによる、サケマス好きにはたまらない、サケ・マス・トラウトをモチーフとしたステッカーや手ぬぐいも並びました。

サケ愛にあふれたこれらの商品は、いずれも2026年1月末までSAKANA BOOKSで販売予定です。

サケの今を知るきっかけに

店内はサケ好きの参加者であふれ、トークイベント終了後のサイン会も盛り上がっていました。

岩手県と新潟県を中心に、ゲストお二方の立場から、本州のサケの今を知るきっかけになった本イベント。サケが山河と海、そして人を繋ぐ存在であることを改めて実感する機会にもなりました。

平井 佑之介さんの写真展は、来年1月末までSAKANA BOOKSにて開催予定です。ぜひ年末年始に足を運んでサケの世界に浸っていただければと思います。


(SAKANA BOOKS)

参考

森田健太郎. サケを食べながら守り続けるために. 日本水産学会誌, 2020, 86.3: 180-183.

https://www.city.murakami.lg.jp/soshiki/123/aoto-buheiji.html

https://www.maruha-nichiro.co.jp/salmon/fishery/06_01.html

https://www.city.murakami.lg.jp/site/kanko/murakami-sakeryo.html

(2025年12月20日参照)

平井 佑之介写真展
いのちの旅 ふるさとの川をめざすサケ
・会期:2025年12月13日(土)~2026年1月31日(土)
・会場:SAKANA BOOKS(東京都新宿区愛住町18-7)
※木・金曜定休、年末年始休業 2025年12月28日(日)~2026年1月4日(日)
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東京都新宿区にあるサカナに特化した本屋<SAKANA BOOKS(サカナブックス)>。魚をはじめとした水生生物や、それらがすむ自然環境に関する書籍に特化した本屋です。知る・食べる・飼う・釣る・観る・描くなど様々な切り口でサカナの魅力を届けます。

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