情報収集のためのSNS メリット・デメリットは?
趣味の魚の飼育や採集を行っていると、情報収集のためSNSを利用することが多々あります。
潮の状況や珍しい魚の採集報告などを自分の採集に役立てられるのが最大のメリットです。一方、使い方を間違えてしまうと、デメリットにもなり得ます。
1番のデメリットは他人と比較してしまうこと。SNSに上がっているものの中には、どんなに努力しても“越えられない壁”が潜んでおり、つい自分と比較し、劣等感を感じてしまいます。この劣等感に取り憑かれてしまうと、楽しい趣味も苦しいものになってしまうのです。
大事なのは、技術や知識より先に自分が楽しいことに尽きます。
また、生きものを採集する場合、細かい採集地をSNS上に書き込むのは控えましょう。特定の生きものを狙っている人が押し寄せて生態系が崩れる……といったことになりかねません。
アクアリウムは365日休みなし
採集と飼育は、季節によってさまざまな出会いや発見があります。昨年は当たり前に見られた魚が姿を消したり、代わりに予期しなかった種類が一瞬だけ現れたりと、常に自然が流れていることを実感できます。
採集は暖かい季節にしか出来ない趣味ですが、視野を広げることで1年間飽きずに楽しむことができます。さらに、魚の飼育は1年365日休まず管理しなければなりません。
1年間、飼育に時間を惜しみなく費やして魚を長生きさせることを追求しても良いし、採集だけに集中して自然の海をとことん体で感じるのも良いでしょう。
採集し、一度飼育を始めた魚をまた自然に返してしまう……ということだけは絶対にやめましょう。
一度飼育をはじめた魚は責任を持ち最後まで育てる、その自信がなければ飼育をしない。これを徹底して、採集・マリンアクアリウムライフを楽しみましょう。
自分だけの飼育・採集スタイルを見つけよう!
今回挙げた内容はあくまで一例に過ぎません。
例えばダンゴウオが好きな人は冬の採集に特化したスタイルで1年を過ごしますし、ヤドカリやカニなどの無脊椎動物が好きな人は海に潜るよりも磯での採集がメインとなるでしょう。
このように、自分の好きな魚や飼育、採集スタイルを見つけ、どのように過ごすとより多くの生きものに出会えるか考えながら動く1年はとても充実したものになります。
自分の手で採り、自分の力で育てる採集家のロマンはまだ終わりません。それを探す旅はこれからも続いていきます。
(サカナトライター:たつ)