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どうあがいても2026年に出会いたい魚<アカザ> 全国的に減少傾向の日本産ナマズ目魚類

誰しも見てみたい、会ってみたい生き物というのがいると思います。

2026年に筆者が会いたい魚は、数少ない日本産ナマズ目魚類の一種である「アカザ」です。

この赤みを帯びたナマズの仲間は水のきれいな河川に生息していますが、ふたつの種に分けられる可能性があります。

このアカザをいろいろな場所で採集し、違いなどを調べてみたいのです。

アカザとは

アカザはナマズ目アカザ科アカザ属に含まれる、日本固有の小型のナマズの仲間。やや細長い体と、赤みをおびた体色が特徴の変わった魚です。

アカザ(提供:PhotoAC)

秋田県・岩手県、宮城県以南の本州、四国、九州のうち、水がきれいな河川の中~上流に生息しています。ただし、岩手県のものは国内移入とされ、関東地方のものも国内移入種である可能性が高いということです。

種の標準和名「アカザ」というのは、体色が赤い刺す魚という意味の、岐阜県の地方名「あかざす」が転じたものともいわれ、“背鰭や胸鰭の棘には毒があり刺されると痛む”とされています。この辺りはギバチやギギと同じですね。

なぜアカザに会いたいのか

日本に自然分布するナマズ目の純淡水魚は、ナマズ科のナマズ・イワトコナマズ・ビワコオオナマズ・タニガワナマズ、ギギ科のギギ・ギバチ・アリアケギバチ・ネコギギ、そしてこのアカザの9種のみとされています。

しかし、どうやらアカザは遺伝的に大きく分化したふたつの種に分けられる可能性が高いとのことで、筆者もいろいろな地域のアカザを見比べて見たいと思ったのが、その理由のひとつです。

もうひとつアカザと会いたい理由は、「アカザの長期飼育を目指す」というところにあります。

筆者は2005年に福岡県内の河川でアカザを採集したことがあるのですが、当時は飼育の技術は乏しく、残念ながら長期飼育をすることは出来なかったのでした。今度こそは、長期飼育を目指したいと思っています。

アカザに会うために

アカザの分布域は広いのですが、「確実にアカザに出会える」という場所は限られているといいます。というのも、ほかの日本産淡水魚と同じように、その数は全国的に減少傾向にあるからです。

生態は基本的に昼間は岩の下などに潜み、夜間はそこから出て泳ぎ回り、エサを探し回るというものであるため、盛んに行われている河川改修などで埋め立てられて岩が消失するなどしてしまうと、生存が難しくなるとされています。

川の中の岩に潜んでいるかもしれない(提供:PhotoAC)

筆者は現状、アカザが分布していそうな河川、つまり自然な状態が保たれている河川をいくつかピックアップし、情報を収集しているところです。このアカザが健全に生息している場所であれば、アカザだけでなくほかにもいろいろな魚に会えるかもしれないので、期待が膨らみます。

ただ、仕事が忙しく、本当にあちこち採集に行けるかはわからないところがあります。しかしながら、たとえ行けなかったとしても、採集旅行のプランを考えるのも楽しいものです。

(サカナトライター:椎名まさと)

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椎名まさと

魚類の採集も飼育も食することも大好きな30代。関東地方に居住していますが過去様々な場所に居住。特に好きな魚はウツボ科、カエルウオ族、ハゼ科、スズメダイ科、テンジクダイ科、ナマズ類。研究テーマは魚類耳石と底曳網漁業。

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