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「イワシ」ではない「イワシ」

トウゴロウイワシ。背鰭は2基ある。胸鰭・腹鰭の位置にも注目(提供:椎名まさと)

サビキ釣りをしていると、たまにイワシのような魚がかかることもあります。写真のような魚はトウゴロウイワシ科の魚です。名前に「イワシ」とついていますが、イワシの仲間ではなく、トウゴロウイワシ目に含まれています。この目の中にはアクアリストにはよく知られている「レインボーフィッシュ」なども含まれています。

トウゴロウイワシ科の魚とイワシの仲間との見分け方はとっても簡単。トウゴロウイワシ科の魚は小さい背鰭が2基ありますが(写真・矢印)、イワシの背鰭は1基しかありません。また腹鰭と胸鰭の位置関係はイワシと異なる胸位です。

九州以北(~関東地方)では概ねトウゴロウイワシ、ギンイソイワシが、琉球列島ではオキナワトウゴロウやミナミギンイソイワシなどが釣れ、ヤクシマイワシなどのようにどちらでも釣れる魚がいます。調理方法は簡単で、頭と鱗、および内臓を落とした後、唐揚げ粉をまぶして揚げれば最高です。

なおトウゴロウイワシ科の魚以外にも、名前に「イワシ」とついていてもイワシの仲間ではない魚がいますが、それはまた別の機会にご紹介します。

 覚えたい「アジ・サバ・イワシ」

サビキ釣りではお馴染みのアジ・サバ・イワシたち。いずれも美味しい魚たちです。

食べる前にぜひこの記事を参考に見比べてみてください。

(サカナトライター・椎名まさと)

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椎名まさと

魚類の採集も飼育も食することも大好きな30代。関東地方に居住していますが過去様々な場所に居住。特に好きな魚はウツボ科、カエルウオ族、ハゼ科、スズメダイ科、テンジクダイ科、ナマズ類。研究テーマは魚類耳石と底曳網漁業。

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