縁日で買った金魚を飼育したことがある人は多いと思います。メダカなどを学校で飼育した経験のある人もたくさんいそうです。
では海水魚はどうでしょうか? 経験がない人が多いのではないでしょうか。
淡水魚と海水魚の大きな違いは水に塩分があるかどうかです。
この記事では、海水魚の飼い方を紹介します。一般に海水魚の飼育はハードルが高いと言われていますが、少しでも参考になれば幸いです。
海水魚飼育の基本 違いは<塩分>と<環境変化>
真水の川や湖などに棲む淡水魚と、海に棲む海水魚では何が違うかというと、塩分があるかどうかと環境が大きく変化するかどうかという点です。
海はとてつもなく広いため、川や池、湖などに比べ環境の変化はほとんどありません。雨が降っても水温が変わることはないのが海です。
そこを意識して飼うだけで、飼育難易度はかなり変わるだろうと思います。
海水魚飼育に必要なものは?
海水魚飼育は「水槽に海水を入れて生体(飼育する生き物)を入れて終わり……」ではありません。魚にとって適切な住環境を整えてあげることが重要です。
海水魚飼育の必要最低限の設備一覧
海水魚飼育に必要な最低限の設備は次の通りです。
- 水槽
- フィルター
- ろ材
- プロテインスキマー
- クーラーや保温ヒーター
- サーモスタット
- ライト
- 人工海水の素
- ハイドロメーター
- 生体
設備を選ぶ際のポイントは?
水槽は水量が多いほど環境変化を最低限にできることから大きいものを選ぶとよいです。フィルターはオーバーフロー水槽、外部フィルターや外掛け式、上部式など様々な種類があるので、生体やつくりたい環境に適したものを選びましょう。
ろ材は色々種類がありますが、必ず海水魚用を選んでください。プロテインスキマーは微細な泡を作り出し、汚れを分解する前に取り除けます。なお、海水の性質を生かして汚れを分解するので、淡水魚飼育ではプロテインスキマーを使う必要はありません。
クーラーや保温ヒーターは水槽容量に対して、各製品の適合水量に少し余裕があるものがおすすめです。また、サーモスタットは温度を一定に保つのに使います。
ライトは水槽上部に設置します。水槽は直射日光を避けなければいけないため、ライトで魚たちのバイオリズムを作り出します。サンゴや水草がある場合はその育成にも関わったりと大事な設備です。青と白のライトが綺麗に見えるのでおすすめです。
人工海水の素は塩分の入った海水を作るために必要です。使う際はカルキ抜きが必要ですが、人工海水の素の中には最初から塩素除去剤が含まれているものもあります。ハイドロメーターとは塩分濃度計で、魚にとって適切な塩分濃度を維持するために必要です。
そして最後に最も大事なのが生体です。設備は生体に合わせて選びましょう。カクレクマノミやスズメダイはスタートフィッシュとして最適です。
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