お祭りに出かけると、必ずと言っていいほどあるのが「金魚すくい」。掬った子を家で飼いたいと親に駄々をこねた方も少なくないはず。
金魚すくいの池の中を泳いでいるのは、多くが「小赤(こあか)」と呼ばれる3センチほどの大きさの和金です。初めて飼った金魚は小赤ちゃんです、という人はたくさんいるでしょう。
しかし昨今は品種改良が進み、実に様々な見た目の金魚が誕生しています。
この記事では、今や100種以上いるといわれる金魚の中から、一度見ると忘れられない、愛らしいフォルムをしている金魚を紹介していきます。
らんちゅう
金魚の王様といわれるのがらんちゅうです。ぽてっとした身体でゆらゆらと尻尾を振りながら優雅に泳ぐ姿はまさに王様!
背びれを持たない丸みを帯びたフォルムが特徴的で、成長すると頭に「肉瘤(にくりゅう)」と呼ばれるコブが出てきます。品評会などでは、1匹数万円の価値がつくこともある大人気の金魚です。
ピンポンパール
ピンポンパールは、ピンポン玉のようにまんまるなフォルムが目を惹く、近年人気の高まっている金魚です。水族館で見たことがある!という方もいるのではないでしょうか?
身体が膨れているぶん、鱗が逆立っているような見た目が特徴的です。女性や子どもからの高い人気を誇るピンポンパールちゃん、実は飼育難易度はお高めなので飼う際はしっかり下調べしましょうね。
水泡眼
目元が風船みたいにぷっくり膨れた姿は、まるでエサをたんまり溜め込んだリスのよう。この金魚は水泡眼といいます。
この袋は実は目の角膜が膨れたもので、中身はリンパ液。決してエサは入っていませんが、一度潰れると元に戻らないので、飼う時は水槽内に尖ったものがないかよく確認しましょう。
泳ぐたびにふよふよと袋が揺れる姿がとっても愛らしいですね!
頂点眼
金魚すくいで和金とともに見られる品種に、出目金がいます。
頂点眼はその出目金が突然変異したことがきっかけで生まれた品種で、なんと、目が完全に上を向いています。
初めて見たら驚くこと間違いなし! 上から見るとずっと目が合うので、気づくころにはその強すぎる目力のトリコになってしまいます。
金魚の見た目の違いを楽しもう
この中にみなさんの気になる金魚はいましたか?
日本にはこのほかにもたくさんの金魚がいるので、ペットショップに行くことがあればぜひその見た目の違いにも注目して新しい家族を迎えてくださいね。
(サカナトライター:桐田えこ)