一般社団法人静岡UPは、アマモを復活させ、生き物たちが豊かに暮らせる浜名湖を取り戻していくことを目的とした「水槽でアマモを増やす大実験」の内容を知ってもらおうと、子どもたち向けの説明看板を作成しました。
看板は、浜名湖体験施設「ウォット」の中庭に設置されます。
浜名湖の生き物たちを守る取り組み
静岡UPは、浜名湖に起きている異変を知り、生き物たちが暮らしやすい環境を取り戻すため、2023年に「浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト」を開始。
今回、この実験の内容をウォットの来館者や地域の子どもたちに詳しく知ってもらうため、子どもたち向けの説明看板を作成しました。
看板の木枠は、浜名湖周辺で数十年間の役割を終えて廃材になったものを再利用したといいます。
科学的にアマモを育てる「水槽でアマモを増やす大実験」
アマモは海にすむ小さな生き物たちが隠れたり、育つための「ゆりかご」の役割を果たしたりしています。近年は浜名湖のアマモが急減したことを受け、浜名湖にすむ生き物の数も減ってしまったそうです。
そこで、海のゆりかごであるアマモを復活させ、生き物たちの暮らしを取り戻すため、科学的に「アマモ栽培」に取り組むのが「アマモを増やす水槽実験」です。
今の浜名湖では発芽率が0%から約7%と低く、良いタネができていないといいます。
これを踏まえ、浜名湖のさまざまなエリアで採取したアマモを水槽内に一緒に植えることで、生息するエリアが異なるアマモ同士を交配させ、強いアマモを誕生させる実験を行っています。
その強いアマモを浜名湖に植え替え、アマモを増やしていく取り組みです。
アマモ実験看板をお披露目
看板は子どもたちが説明を読みやすいようにひらがなを多用し、図表を使い実験内容を解説しています。
来春小学校入学を予定している地元の園児たちにも、アマモ栽培実験の説明が行われます。
詳細は、浜名湖ワンダーレイク・プロジェクトの公式Webサイトで確認することができます。
※2024年12月22日時点の情報です
(サカナト編集部)