サカナをもっと好きになる

キーワードから探す

創る

100日間連続でクラゲを描き続けた理由とは? イラスト作家・ころもち杏さんに<クラゲへの熱意>を聞いてみた

#クラゲ100日チャレンジ」と銘打って、2024年9月23日から100日間連続でX(旧Twitter)にクラゲのイラストを投稿し続けた、イラスト作家のころもち杏(あん)さん。

このようなチャレンジを実施するに至った経緯や、チャレンジを基に開催された個展「くらげまみれ」について、話を聞いてみました。

ころもち 杏さんのアイコン(提供:ころもち杏)
ころもち杏:「きのくら屋」として、XやTiktokなどSNSでクラゲをメインに描くイラスト作家として活動。クラゲの自作イラストを使用したグッズを各オンライン通販サイトや即売会イベント等で販売している。

100日間毎日クラゲを描こうと思ったきっかけ

━━まずはじめに、ころもちさんがクラゲを描き始めたきっかけ、そしてなぜこんなにもクラゲに惹かれるのか、その理由について教えてもらえますか。

きっかけは、iPadでクラゲのイラストを描くチュートリアル動画でした。その動画を見て、自分でもクラゲを描いてみたところ、とても楽しくて、それ以来、色々なクラゲを描くようになりました。

特にクラゲには、口腕のひらひらとした優雅さ放射相称(中心軸に対して多数の対称面があること)の美しさ、そして未知の部分が多く、故に知りたい・見ていたいと思わせる神秘的な魅力があると感じています。

また、調べていくうちに、クラゲの世界はとても奥深く、まだまだ自分の知らないことがたくさんあるということを知り、その探求心も私の創作意欲を掻き立てています。

個展「くらげまみれ」(提供:ころもち杏)

━━「100日間毎日クラゲを描く」というチャレンジを始めたきっかけを教えてください。

昨年9月23日に、X(旧Twitter)で「今年、あと100日らしい」という投稿を目にしたんです。

「今日から何かを始めれば、ちょうど100日後に今年が終わるのか」とふと思い、以前からやってみたいと思っていた、毎日クラゲを描くという企画を思いつきました。

━━巡り会わせですね! ということは、以前から100日チャレンジを考えていたんですか。

そうなんです。特に目標となる日もないまま始めても、なんだかぬるっと終わってしまいそうだなと思い、実践はしていませんでした。

その点、12月31日に完遂できるので、区切りの良いタイミングでスタートするのは良いなと感じました。また、新しいことに挑戦することで、自身に何か変化を起こせるかも知れないという期待もありました。

クラゲを描く中での発見

━━毎日クラゲを描く中で、新たな発見や気づきはありましたか。また、クラゲについて集められた知識や知見で、特に役立ったものがあれば教えてください。

100日チャレンジを続けていく中で、クラゲの左右対称放射相称という特徴を意識するようになりました。

それまでは何となく描いていた部分もありましたが、描いていくうちに、今まで意識していなかった部分に目が向くようになり、その形状の美しさに改めて気づいたんです。

また、クラゲの学名にも興味を持ち、描く作品に学名も併記するようにしました。

最初は単に日付や種類を記録するだけでしたが、詳しい方に学名の仕組みを教えていただき、より深くクラゲの世界に触れることができたと思います。

個展「くらげまみれ」を開催 クラゲの魅力発信

━━次に、個展「くらげまみれ」についてお伺いします。開催してみて、いかがでしたか。

個展では、Xで「100日チャレンジ」を見てくださっていた方が足を運んでくださることが多くて、本当に嬉しかったですね。

直接お褒めの言葉をいただけたり、自分の描いたものが実際に誰かの目に触れていると実感できたりしたのは、とても大きな手応えでした。

個展「くらげまみれ」の様子(提供:ころもち杏)

━━個展では、100日チャレンジで描かれた作品以外にも、さまざまなスタイルの作品を展示されたそうですね。

そうなんです。100日チャレンジの作品だけでなく、普段描いているゆるいタッチのイラストやリアルなイラストなど、私の色々な側面を見ていただきたかったんです。

また、画材も鉛筆だけでなく、デジタルや水彩など色々なスタイルを試しているということも見ていただけたらと思いました。

━━来場者の反応はどうでしたか?

クラゲ好きの方に直接会うことができたのは、本当に大きな収穫でした。

また、今までクラゲに興味がなかった方にも、「絵を見ていたらクラゲが気になってきました」と言ってもらえたり。少しでもクラゲの魅力を伝えることができたなら、嬉しいですね。

個展「くらげまみれ」の様子(提供:ころもち杏)

今後の活動の展望について

━━今後の活動の展望について教えてください。

今まで北海道札幌市中心だった活動をもっと広げていきたいと思っています。具体的には、ネット販売を充実させたり、道外出店にも積極的に挑戦したりしたいですね。

制作・販売しているグッズ(提供:ころもち杏)

まずは4月に仙台での出展が決まっていますが、今年中にもう1回くらい道外に出展できたらと思っています。

━━北海道以外への出展には、どのような想いがありますか。

道外への遠征は、利益だけを考えるとなかなか難しい部分もあります。

でも、それでもより多くの方に自分のクラゲを知ってもらいたいという気持ちがありますし、何より、全国の水族館に行ってみたいという密かな夢もあるんです。

水族館巡りをしながら出展もできたら、最高だなと思っています。

━━旅の楽しみも兼ねた遠征、素敵ですね!

楽しみながら活動を広げていきたいです。

道外に出ることで、私の作品を通して、より多くの方にクラゲの魅力を知っていただく機会が増えると思うと、ワクワクしますね。

(サカナトライター:天草せりひ)

  • この記事の執筆者
  • 執筆者の新着記事
天草せりひ

天草せりひ

電子の海を漂うクラゲの魂?の集合体!

クラゲをメインに水生生物の魅力を広めるべく活動中のVTuber! クラゲのこと、水の生き物のこと、たくさん知りたい!

  1. 100日間連続でクラゲを描き続けた理由とは? イラスト作家・ころもち杏さんに<クラゲへの熱意>を聞いてみた

RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

関連記事

PAGE TOP