「ラッコ」といえば、ひと昔前まで日本中の水族館で観ることができました。
しかし、絶滅危惧種に登録されてから年々飼育数が減り、現在では三重県の鳥羽水族館でしか見られない貴重な存在になっているのです。
そんな鳥羽水族館では、来館者が急増しています。せっかく遠くから来たのにラッコが見られなかったなんてことも。そこで、ラッコを確実に観るために筆者が使っている「3つの鉄則」をご紹介します。
ラッコはプカプカ浮かぶ愛らしい姿を見せますが、実は硬い殻を持つウニやアワビ、貝などが大好物の、れっきとした「肉食動物」。水族館でラッコを飼育するのには、かなりの食費がかかります。
かわいい見た目を考えると、少しギャップを感じませんか? でも、これこそラッコの魅力でもあるのです。
鳥羽水族館の2匹のラッコともうひとつの名物
鳥羽水族館で飼育されているラッコは、「メイちゃん」と「キラちゃん」。YouTubeのライブカメラでリアルタイム配信がされており、いつでも確認することができます。

ちなみに、鳥羽水族館で名物になっているのは2匹のラッコだけではありません。
なんと人気が高いのは、飼育スタッフのおじさま。ラッコと遊んでいたり、餌をあげたりしている様子がとても愛らしく、水族館に訪れる人たちやライブ映像を観る人たちから、「ラッコおじさん」と呼ばれ話題に。このおじさん見たさに集まる来場客も多いです。
さらに鳥羽水族館には、同じく日本でここだけしか見られない「ジュゴン」も飼育されています。見どころ満載の水族館ですね。
最新の観覧方法をチェック
鳥羽水族館では、2025年3月17日からラッコの観覧方法が変わりました。観覧列に並び交代制で1分間、水槽の目の前でラッコが観られるシステムに変更になったのです。

観覧方法が変わる前は、最前列はラッコを長時間眺める人で既にいっぱい。遠くからラッコを眺めるだけなんてことも…。とても可愛いので、最前列を譲らない気持ちもわかります。
しかし現在では、1分間という刹那的な時間ではありますが、平等にラッコを鑑賞できるようになりました。
ラッコに会うための<3つの鉄則>
あまりの人気で、なかなかお目にかかれない鳥羽水族館のラッコ。少しでも気軽にラッコに出会うには、3つの鉄則があります。
それでは本題の<3つの鉄則>について、1つずつ解説していきます。
鉄則その1:WEB入館チケットを事前に購入
WEBで事前にチケットを入手することで、チケット売り場の行列に並ばずに入館することができます。
鳥羽水族館のWEBサイトからいつでも簡単に購入することができ、入館までの時間短縮につながります。
鉄則その2:公式YouTubeチャンネルでラッコの動きを観察
入館してラッコに会いに行く前に、鳥羽水族館のYouTubeのチャンネル登録をしておきましょう。24時間ライブカメラでラッコ水槽の様子を観ることができます。
登録しなくても見れますが、最低でもお気に入りに入れておくと便利です。
時間帯によっては、ラッコたちがお休みモードに入ってしまってしまい、活発に遊んでいるところを観られない場合もあります。なので、事前にライブカメラでラッコの様子を確認してから、観覧列に並んで観るのをおすすめします。
ですが、もちろん寝ている姿もかわいいですよ。
鉄則その3:午後のお食事タイムを狙う

お食事タイムの前後が、活発でかわいいラッコを観ることができます。ラッコのお食事タイムは1日3回あり、9:40〜/13:00〜/16:10〜からの時間で観られます。
しかし開館直後の1回目のお食事タイムは、人が集中してとても混雑します。そのため混雑を避けたい方は、比較的空いている午後からのお食事タイムを狙うのがおすすめです。
以上がラッコを観るための3つの鉄則です。2025年4月現在の情報ですが、鳥羽水族館へ行かれる際は、ぜひ参考にしてみてください。
希少な野生のラッコが目撃される?

北海道の釧路地方では近年、いったん絶滅に瀕した野生のラッコの繁殖が確認されています。
いまでは希少な野生のラッコが目撃されており、実にかわいらしい姿を見せているんだとか。霧多布岬での目撃情報があります。
一方、これからラッコの姿に触れる機会を多く持つために、ラッコに干渉しすぎないことが重要とされています。いまや水族館では年々貴重な存在になってしまいましたが、将来たくさんのラッコが観られるようになると嬉しいですね。
(サカナトライター:おっしー)